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血糖は血液中のグルコースの濃度を表します。

グルコースは腸からの糖の吸収、肝臓での糖の産生、組織での糖の利用、腎臓からの糖排泄などによって代謝されますが、これにはインスリンなどのホルモンや自律神経の協調作用が働いており、血中のグルコース濃度、つまり血糖は一定に保たれています。

この代謝の経路や代謝をコントロールしているホルモンや自律神経に異常が起きれば異常値を示すことになります。

血糖値は食事の影響を受けてしまうため、検査前日の夕食を食べてから10時間以上絶食した後の検査値を「空腹時血糖」として主に糖尿病の診断に用います。空腹時血糖が126 mg/dL以上で糖尿病の典型的な症状や網膜症があれば糖尿病と診断されます。

検査でわかること

高値を示す場合、低値を示す場合で以下の表のような病気が考えられます。

血糖 考えられる病気
高値を示す場合 糖尿病、膵炎、すい臓がん、ヘモクロマトーシス、慢性肝炎、肝硬変、Cushing症候群。褐色細胞腫、グルカゴノーマ、原発性アルドステロン症、感染症、薬剤の影響(ステロイド、インターフェロン、利尿剤など)
低値を示す場合 インスリノーマ、肝硬変、肝がん、下垂体・副腎・甲状腺機能低下症、糖原病、ガラクトース血症、胃切除後、薬剤の影響(インスリン、利尿剤、アルコールなど)