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「ペプシノゲン検査」と「ピロリ抗体検査」は組み合わせて「胃ABC検査」として実施され、胃がん発症に関するリスクを調べます。検査自体はどちらも5分程度の採血だけですみます。

具体的には、ペプシノゲン検査は萎縮性胃炎を、ピロリ抗体検査は(胃がん発症の主な原因となる)ピロリ菌の有無を調べるもので、それぞれの陰性・陽性の検査結果を組み合わせ、胃がん発症のリスクをA~Dの4群に分けて判定します。リスクの低い順に次のとおりです。

・A群 正常(ピロリ抗体検査:陰性、ペプシノゲン検査:陰性)
・B群 異常(ピロリ抗体検査:陽性、ペプシノゲン検査:陰性)
・C群 異常(ピロリ抗体検査:陽性、ペプシノゲン検査:陽性)
・D軍 異常(ピロリ抗体検査:陰性、ペプシノゲン検査:陽性)

判定結果がB~D群であれば精密検査を受診する必要があります。

胃ABC検査は、胃がんそのものを見つける検査ではありません。罹患するリスク判定をするための検査ですが、内視鏡検査やX線検査にくらべて費用が安価で、受診者の負担も少ないため、検査項目として設定する健診施設は増えています。