人間ドックと検診予約サイト EPARK人間ドック

食事から摂取される脂肪の大部分が中性脂肪(TG:トリグリセリド)です。

中性脂肪はエネルギー源となったり体温を一定に保つ役割をしており、人間の身体にとってなくてはならないものです。しかし中性脂肪が増えすぎてしまうと、余ったものは肝臓や脂肪組織に蓄積していきます。これがいわゆる脂肪肝、肥満の原因です。

中性脂肪は脂質、炭水化物、糖質、アルコールなどの取り過ぎや肝臓病・糖尿病で高値になります。50~150 mg/dL程度が基準値とされますが、測定法や施設によって基準値が異なりますので、受診した医療機関の基準値にもとづいて結果を判断しましょう。

中性脂肪と関係する疾患

中性脂肪高値が続くと、動脈硬化が促進され、心筋梗塞、脳梗塞など動脈硬化性疾患のリスクが増してしまいます。また急性膵炎のリスクも上昇します。

逆に中性脂肪が低い場合は、甲状腺機能亢進症、重度の肝疾患(慢性肝炎、肝硬変など)、がんなどによる悪液質などが考えられます。

注意すべきこと

トリグリセリドの値は食後4~6時間で最大となりますので、12時間以上絶食後の早朝空腹時に採血する必要があります。また、アルコール摂取で増加しますので、検査前日の飲酒は控えた方がよいでしょう。受診する医療機関からの指示にしたがって検査前の食事をどのようにとるのか決めましょう。