人間ドックや健康診断の目的は「病気になる前に”病気の兆候”を発見し、未然に防ぐこと」にあります。つまり、「病気になってから受けるものではない」ということです。
ですから「自分は健康だから、健康診断や人間ドックは必要ない」という言葉自体に意味がありません。病弱で日ごろから病院によく行く人は、医師の問診を受け、必要に応じて様々な検査を受けています。そのため、深刻な疾患に罹患する前にその兆候が見つかり、未然に防ぐこともできるのです。
一方、健康に自信があるために健康診断を受診しなかったり、人間ドックに見向きもしなかった人が、突然、重い疾患に罹患することもあるのです。
むしろ、健康でふだんはあまり病院に行かない人ほど、人間ドックを受診すべきといえるでしょう。