機能評価認定とは|人間ドック学会おすすめ健診施設

人間ドック

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日本人間ドック健診協会

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目次
  1. 人間ドックの優良施設「機能評価認定施設」とは
  2. 受診者目線の審査項目|4つのチェックポイント
  3. 全国の認定施設数と見分け方
  4. まとめ|機能評価認定施設は人間ドック選択基準のひとつ

自身の健康管理の一環として人間ドックを受診するとき、みなさんはどうやって選んでいますか? 健診施設なんてそれほど変わらないと思っている人が多いかもしれません。しかし、第三者の視点による一定水準をクリアした認定施設があることをご存じですか?

この記事では日本人間ドック学会が認定している「人間ドック健診施設機能評価認定施設」について、その審査項目などの認定基準を解説します。

人間ドックの優良施設「機能評価認定施設」とは

人間ドックの受診を検討する方が健診施設を選ぶ基準は、検査項目、自宅や勤務先からの距離、設備の充実や施設の美しさなど、人それぞれにあるでしょう。しかし選択する際に、ひとつの基準として覚えておきたいのが「機能評価認定施設」です。

日本人間ドック学会が認定する優良施設

「人間ドック健診施設機能評価」とは、公益社団法人日本人間ドック学会が実施する評価事業のこと。人間ドックの社会的使命である健康寿命を延ばすべく、予防医療の実践と確立を目指して実践されています。

対象となる施設は、一日ドック、二日ドックを実施している人間ドック健診施設です

人間ドック学会が定めるさまざまな審査項目をクリアした優良な施設のみが「機能評価認定施設」と認められます。

※脳ドックや心臓ドックなどの専門ドックは対象外

機能評価の実施方法

機能評価の審査は、書面調査および訪問調査員による実地調査の結果によって行われます。

調査種別 概要
書面調査 施設側が提出した調査票(施設概要や健診実施実績など)と自己評価表をもとに確認
実地調査 書面調査票をもとに、サーベイヤー(訪問調査員)が実地調査を行う。サーベイヤーは原則2名(医師・事務)体制で施設を訪問し、評価基準との適合度をチェックする。

書面およびサーベイヤーからの訪問調査報告に基づき、外部委員を含む機能評価委員会を開催し、機能評価委員会委員の合議により総合的に審査されます。この機能評価委員会による最終評価は月1回開催され、認定の取得までには8~12か月を要します。

参考:日本人間ドック学会「人間ドック健診施設機能評価 Ver.4.0」

受診者目線の審査項目|4つのチェックポイント

機能評価審査の項目は、大きく分類すると「施設の体制に関するもの」「受診者の満足・安心に関するもの」「人間ドックの質に関するもの」があります。そのなかで、人間ドックをより効果的に生かすポイントとして、以下の4項目についてはより詳しくチェックされます。

  • 安全で正確な検査であるか
    検査の管理体制や感染対策体制の確立、医師・看護職・管理栄養士・臨床検査技師など医療職の体制整備など
  • 健診当日に医師から結果の説明があるか
    健診結果の適切に管理していること
  • 保健指導(生活のアドバイス)があるか
    専門スタッフによる保健指導の実施をしていること
  • 健診を受けた後のフォローアップがあるか
    健診結果に関する質問や相談に対応する体制の確立

サーベイヤーは訪問調査の際、実際の受診者と同じ動線に沿って施設内を調査します。安全で正確な検査を行っているのか、快適な環境で受診できるかを、受診者視点で厳しく審査しているのです。

全国の認定施設数と見分け方

日本人間ドック学会が認定する機能評価認定施設は、2019年6月現在で全国に377施設あります。機能評価認定施設には認定証の掲出が認められていますので、施設内やオフィシャルサイトでこのマークを見かけることがあるかもしれません。

認定は5年ごとに更新

機能評価認定は一度認定されたら終わりではなく、5年ごとに更新審査が必要となります。健診施設にとってはさらなる良い施設となることが目標となり、受診者にとってはさらなる安心感につながることでしょう。

まとめ|機能評価認定施設は人間ドック選択基準のひとつ


人間ドック学会により、受診者の視点にたって評価される「機能評価認定」は、健診施設を選択する際のひとつの基準となります。認定の取得までには8~12か月を要し、さらに5年に1回見直されることで、健診施設はより良い体制を目指すことができます。

そして受診者にとっては、健診施設への信頼感を抱くための判断材料のひとつとなるでしょう。自宅や職場からの距離、検査項目など、自身にとっての判断軸とあわせて受診施設を選択してください。



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