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胃がん検診とは、胃を中心に(食道・十二指腸を含む)上部消化管を検査することによって、主に胃がん(さらには食道がん、胃ポリープ、慢性胃炎、胃潰瘍、十二指腸潰瘍など)のリスクを調べる検査コースの総称です。胃がんは、がんの部位別死亡数では、肺がん、大腸がんに次いで3番目に多く、疾患リスクの早期発見は、受診者や家族はもとより社会的にも大きな意味を持っています。

実際の胃がん検診では、上部消化管X線検査(胃バリウム)や上部消化管内視鏡検査(胃カメラ:経鼻方式または経口方式)、ABC検査(ピロリ抗体検査+ペプシノゲン検査によりリスクを判定する血液検査)などが実施されます。検査コースによっては、内視鏡検査に関しては、経鼻方式か経口方式のどちらか一方を選択できる場合もあります。

受診費用

胃がん検診にかかる費用はおよそ1〜2万円

施設やコースによりますが、胃がん検診の費用は1〜2万円が相場です。どの検査を選ぶかによって費用は大きく変わってくるため、どのコースが適切かは受診予定の医療機関に問い合わせてみるとよいでしょう。

胃内視鏡検査(胃カメラ)や胃部X線検査(バリウム検査)ですと、およそ1〜2万円、ペプシノゲン検査や胃がんリスク検査(ABC検査)などの血液検査ですと、3,000〜6,000円程度で受診を行うのが一般的です。

自治体で無料もしくは安い金額で検診を受けることも可能

胃がん検診は自治体で実施している検診を受診する場合、年齢に制限はありますが、無料もしくは安い金額で検査を受けることができます。

受診ができるのは基本的に50歳以上、胃部X線検査に限り当面は40歳以上が対象です。40歳以下の方で胃がん検診を受けたい場合は、2016年以降、自治体での胃がん検診は胃内視鏡検査と胃部X線検査からの選択制で受診ができるようになりましたが、場合によって自費診療となるケースもあるので注意してください。

検査の必要性

一般的な胃がん検診は40歳以上の受診を推奨

胃がんは50歳代から発症リスクが急増すると言われています。そのため、国の指針では40歳以上を対象に、自治体が実施する胃がん検診の受診を推奨しています。

胃部X線検査では、わずかではありますが被ばくのリスクがあります。健康に影響を及ぼすことはほとんどありませんが、無害ではないことから、胃がんリスクの低い40歳未満の人は自治体が実施する胃がん検診の対象外です。

近親にスキルス胃がんの罹患者がいる場合は早めの受診を

特殊な胃がんと言われるスキルス胃がんは例外です。20歳代でも発症することがあり、死を招く疾患の一つとして恐れられています。原因が特定されておらず発症してからの進行が早いため、早期発見を目的に定期的な受診が最も重要です。とくに近親者にスキルス胃がんの人がいる場合には20歳代、30歳代でも定期的な受診を推奨しています。

検査内容

施設や受診コースによって異なる

検査項目は、胃内視鏡検査(胃カメラ)、胃部X線検査(バリウム検査)、ペプシノゲン検査や胃がんリスク検査(ABC検査)などの血液検査などがあります。コース内容を今の健康状態や年齢と照らし合わせて、必要な検査を見極めるようにしましょう。

胃バリウム(胃部X線検査) バリウムを飲むレントゲン法。間接撮影と直接撮影では被ばく量が違います(直接撮影のほうが放射線被ばく量が多い)。
胃カメラ(胃内視鏡検査/上部消化管内視鏡検査) 大人の小指ほど太さのスコープを口から挿入して、食道、胃、十二指腸を観察します。先端に内蔵されているCCD(ビデオカメラ)で、画像をモニタで観察し、同時に写真を撮ります。
検査の間(約10分)は、常に喉に物がはさまった感じがあります。喉の違和感を軽減するために、前処置として喉または鼻に麻酔薬が使われることがあります。
ペプシノゲン法 血液に含まれているペプシノゲンという物質の量を測ることによって、胃がんの前段階ともいえる「慢性萎縮性胃炎」を診断するものです。必ずしも慢性萎縮性胃炎が胃がんというわけではなく、なりやすい人を見つけるためのものです。
ピロリ菌検査(ヘリコバクター・ピロリ抗体検査) ピロリ菌の存在を確かめる検査です。ヘリコバクター・ピロリ菌が慢性胃炎や胃潰瘍・十二指腸潰瘍の原因の1つではないかと考えられているためです。血液検査の他にも、胃粘膜・呼気・便・尿での検査法があります。

予約〜検査

胃がん検診検査前日

準備 食事制限のある検査項目がいくつかあるため、前日は21時までに食事を済ませましょう。
21時を過ぎたら水などカロリーのないもののみにして、それ以外を口にするのは避けましょう。
当日午前中に受ける検査内容により水分の摂取も制限されることがあります。事前に確認しましょう。
当日に便や尿の提出を指示されているときは、尿なら朝一番の尿、便もできれば当日か無理なら検査日に近い日にとったものを持参しましょう。 移動中の保管はできるだけ冷暗所を心がけましょう。

胃がん検診検査当日

問診 検査項目に上部消化管内視鏡(胃カメラ)か下部消化管内視鏡(大腸カメラ)が含まれている場合、事前に注意点などの説明があります。
内視鏡検査では、喉または鼻に局所麻酔薬を使うこともあるので、過去に麻酔薬でアレルギー反応が出たことがあった人は、事前に医師に必ず伝えましょう。
時間 日帰りの場合は1~3時間ほど(検査項目が多く、宿泊を伴う場合もあり)

胃がん検診終了後

時間 2~3週間後に郵送
※受診クリニックによって検査結果期間・結果報告方法は異なります。

選び方

誰もが罹患する恐れのある疾患だからこそ、通いやすい医療機関を

胃がんは初期での自覚症状がほとんどなく、進行してしまってから見つかることも少なくありません。罹患率が大腸がんに次いで2番目に多い胃がんは、男女ともに注意の必要な疾患になりました。
誰もが罹患する恐れのある疾患だからこそ、定期的な受診が必要です。そのためには、通いやすい医療機関を選ぶことがポイントです。

  • 自宅や職場に近い場所
  • 胃部X線検査を選択した際に、二次検査の精密検査も同じ医療機関でできる
  • 定期的に通っている医療機関で経時的変化を把握する
樋口病院健診センター:樋口 俊哉

この記事の監修ドクター

樋口病院健診センター:樋口 俊哉

【略歴】
2007年 藤田医科大学医学部 卒業
2007年 豊橋市民病院
2012年 八千代病院
2018年 樋口病院 副院長就任
【資格】
日本消化器病学会認定 消化器病専門医
日本肝臓学会認定 肝臓専門医

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