肺がん検診とは?検査内容や項目|人間ドックと検診予約サイト EPARK人間ドック

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肺がん検診とは?

肺がん検診とは、肺を中心に(気管・気管支などを含む臓器を)検査することによって、主に肺がん(さらには肺気腫、肺炎、肺結核などの)リスクを調べる検査コースの総称です。肺がんは、がんの部位別死亡数で1位(大腸がんや胃がんを上回る)となっており、疾患リスクの早期発見は、受診者や家族はもとより社会的にも大きな意味を持っています。

実際の肺がん検診では、胸部CT(コンピュータ断層撮影)検査や胸部X線(レントゲン)検査、喀痰細胞診検査などが実施されます。喫煙者や喫煙歴の長い人、日ごろから咳や痰の出る人などへの受診が推奨されています。

肺がん検診の検査項目

施設や受診コースによって異なります。

胸部X線検査
(胸部レントゲン検査)
よくある健康診断で受けるレントゲンのことです。肺の腫瘍や肺炎、肺結核を見つけることができます。
血液検査 血液の検査を行います。肺がんの腫瘍マーカー(がんが作り出す特殊な物質)として、CEA、SCC、proGRP、NSE、Cyfra21-1などがあります。
喀痰細胞診 痰(たん)を採取し、痰のなかにがん細胞が存在するか顕微鏡を使って調べます。1度では見つけられないこともあるため、一般的には3日分を採取し検査します。
喀痰を容器に採取する際、菌の混入を防ぐためティッシュやガーゼを経由せず直接入れましょう。
胸部CT検査 CT(コンピューター断層撮影法)とは、身体にX線を照射して輪切りした断面像により、身体内部の構造をくわしく調べる方法です。
胸部単純X線にくらべ、初期段階の小さながんを発見することが可能で肺の病変の早期発見に最適です。心臓ペースメーカーなど体内に金属が存在する場合は検査ができないことがあるので事前に確認しましょう。
肺がん以外の呼吸器の疾患(肺結核・肺気腫・肺炎・気胸など)や、肺以外の疾患(心拡大や胸部動脈瘤、食道がんなど)が発見されることもあります。

肺がん検診の検査の流れ

施設や受診コースによって異なります。

前日

準備

食事制限などはとくにありません。
CTもレントゲンも被ばくします。妊娠中や妊娠の可能性のある人は検査できません。事前に確認しましょう。

当日

着替え

施設により検査着を用意しているところもありますがないところもあります。金属だけでなく、洋服の柄もレントゲンに移る可能性があるため、一番下に身に着けるものは金具や模様のない無地の物を着ていくようにしましょう。
髪の長い人は結ぶように指示されることが多くあります、髪ゴムを持参しましょう。

検査

終了

検診終了です。お疲れさまでした。

コラム

がん死亡数統計のトップ

肺がんは、国立がん研究センターの統計(2017年7月時点の最新)によると、がんによる部位別の死亡数(2014年)で、男性では1位、女性では2位、全体でも1位でした。

この統計では、がんで死亡する確率(生涯がん死亡リスク)も、2014年のデータにもとづいて、部位別で示しています。それによると、肺がんで死亡する確率は、男性6%(16人に1人)、女性2%(46人に1人)でした。

同じ統計で示された5年相対生存率(肺がんと診断された人のうち5年後に生存している人の割合)は、男性で27.0%、女性で43.2%と、けっして高くはありません。

ブリンクマン指数

これまでの人生の喫煙と疾患のリスクを客観的に数字で表す数値があります。ブリンクマン指数(Brinkman Index)と呼ばれるものです。以下の数式で計算されます。

ブリンクマン指数=1日の本数×喫煙年数

たとえば現在50歳の人が20歳から1日あたり平均20本ほどタバコを吸っていた場合、
ブリンクマン指数=20本×30年=600
となります。

ブリンクマン指数 疾患のリスク
400以上 肺がんが発生しやすくなる。
600以上 肺がんのリスクがかなり高い危険群
1200以上 喉頭がんのリスクがかなり高い危険群

400以上のかたは、年齢・性別にかかわらず、ぜひとも肺がん検診を受けることをおすすめします。すでに禁煙している人も昔のことを思い出して計算してみましょう。

早期発見の大切さ

肺がんは死亡率の高いがんではありますが、早い段階で発見し適切に治療すれば負担も小さく、治療後のQOL(Quality Of Life=生活の質)を維持しながら元の生活に戻ることもできます。

初期のがんであればVATSと呼ばれる手術(肋骨と肋骨の間に小さな穴をあけて内視鏡で見ながらがんを取り出す方法)や放射線治療で身体にメスを入れることすらなく根治できる可能性もあります。

進行してしまったがんは大がかりな手術(開胸手術とよばれ、肋骨と胸骨をまんなかで切断し観音開きのようにして肺を手術する方法)が必要になり、さらに進行してしまうと抗がん剤あるいは抗がん剤と放射線を併用する治療になり、後遺症や副作用など、負担がひじょうに大きくなってしまいます。

肺がんは症状が出る頃にはすでに進行してしまった状態であることが多い疾患です。早期に発見することが何よりも大切なのです。

肺がん検診で行われる主要な検査については、以下で解説していきます。

胸部単純X線写真

職場の健康診断などで行われる、いわゆる胸のレントゲンです。短時間で肺の全体が1枚の写真に写るので良い検査といえますが、残念なことにレントゲンに初期のがんは写らない場合が多く、写っていても一回の撮影だけでは認識するのが困難とされています。

そのような初期の肺がんを発見することができるのがCT検査です。また、腫瘍マーカーなどの血液検査やPET検査も加えることでより総合的な検診とすることができます。

胸部CT

肺を輪切りにした写真でくわしく観察することができます。専門用語では「断層撮影」といいます。胸部単純X線写真(レントゲン)では写らない初期の肺がんを発見したり、胸部単純X線写真(レントゲン)で見つかった肺の影がどのあたりにどのような性状で存在しているのかくわしく検査することができます。

また、両肺の間にあるスペース(縦隔といいます)の様子も詳細に観察できます。縦隔には食道、気管・気管支、大動脈、胸腺などの臓器があります。ですので、肺がん検診で食道がんが見つかるということもあります。

PET検査

PET検査は、ブドウ糖に似たFDGという検査薬を注射することで、体内のブドウ糖代謝を見る検査です。

がん細胞は正常な細胞より3~8倍のブドウ糖を吸収する性質があるため、がんのある場所ではブドウ糖代謝が活発になりFDGがたくさん集まります。これを専用のカメラで撮影し、画像化します。最近ではCT画像とPET画像を重ね合わせた画像で診断する「PET-CT」検査が主流となっています。

FDGはがんでも炎症でも集まるという点、がんでもFDGが集まらないものもあるという点は気を付けなくてはなりません。PET検査単体で確定診断ができるわけではありません。

PET検査は「がんを疑う病変」が肺にあったときに、その他の臓器への転移(遠隔転移の有無)を調べるための方法のひとつとして大活躍します。肺がんは病期によって治療法が変わってくるため、遠隔転移の有無の確認はひじょうに重要な役割を果たします。

喀痰検査

痰というとなんだか汚いイメージですが、あなどれない検査です。

「カッ、ペッ」と吐き出された痰のなかには肺の奥のほうにある気管支の分泌物が入っています。肺がんが存在する場合、この痰に特殊な処理(染色)を施した後に顕微鏡で覗いてみると、なかにがん細胞が含まれていることがあるのです。

もちろん、肺がんが存在しても必ず吐き出すすべての痰にがん細胞が入るわけではありませんし、「カッ、ペッ」とやるのが苦手な人もいるでしょう。ですが、針も刺さずに、検査台の上に寝ることもなく、ただ痰を吐き出すだけで検査が済んでしまいますので楽な検査といえるでしょう。

負担が少ない割には、実際の細胞そのものを見ることができるので、なかなかあなどれない検査なのです。CTやPETなどの画像検査とあわせて、相互補完的に活用するには良い検査といえるでしょう。

肺がんの腫瘍マーカー

肺がんには腺がん、扁平上皮がん、小細胞がん、大細胞がんがあります。それぞれのがんで高い値を示す腫瘍マーカーがあります。血液検査で腫瘍マーカーの値を調べることが可能です。

肺がんの種類 腫瘍マーカー
腺がん CEA、SLX(主に進行した腺がん)
扁平上皮がん SCC、CYFRA21-1
小細胞がん NSE、ProGRP

腫瘍マーカー値が高い場合、その腫瘍マーカーに対応する種類のがんが存在する可能性があります。
しかし、ここで注意すべきことが3つあります。

  • 腫瘍マーカーの値が高いからといって、必ずがんが存在するわけではない。
  • 腫瘍マーカーの値が正常だからといって、必ずがんが存在しないわけではない。
  • 肺がん以外のがんや疾患でも上記の腫瘍マーカーが異常値を示す場合がある。

ですので、胸部X線単純写真(レントゲン写真)やCTやPETなどの画像検査とあわせて、相互補完的に検査を受けるのが理想なのです。

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