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肺がん

がん死亡数統計第1位

肺がん検診

国立がん研究センターの統計(2017年7月時点の最新)によると、2014年におけるがんの部位別死亡数で、肺がんは、男性で1位、女性で2位、合計で1位です。

また、同じ統計では、(2014年のデータのもとづく)肺がんで死亡する確率が、男性では16人に1人、女性では46人に1人とされています。さらに、部位別5年相対生存率(2006年~2008年診断例)は、男性で27.0%、女性で43.2%となっています。

ブリンクマン指数

これまでの人生の喫煙と疾患のリスクを客観的に数字で表す数値があります。ブリンクマン指数(Brinkman Index)と呼ばれるものです。以下の数式で計算されます。

ブリンクマン指数=1日の本数×喫煙年数

たとえば現在50歳の人が20歳から1日あたり平均20本ほどタバコを吸っていた場合、

ブリンクマン指数=20本×30年=600

となります。このブリンクマン指数と疾患のリスクの関連は以下の表の通りです。

ブリンクマン指数 疾患のリスク
400以上 肺がんが発生しやすくなる。
600以上 肺がんのリスクがかなり高い危険群
1200以上 喉頭がんのリスクがかなり高い危険群

400以上のかたは、年齢・性別にかかわらず、ぜひとも肺がん検診を受けることをおすすめします。すでに禁煙している人も昔のことを思い出して計算してみましょう。

早期発見の大切さ

肺がんは、早い段階で発見し適切に治療すれば負担も小さく、治療後のQOL(Quality Of Life=生活の質)を維持しながら元の生活に戻る可能性も出てきます。

初期のがんであればVATSと呼ばれる手術(肋骨と肋骨の間に小さな穴をあけて内視鏡で見ながらがんを取り出す方法)や放射線治療で身体にメスを入れることすらなく根治できる可能性もあります。進行してしまったがんは大がかりな手術(開胸手術とよばれ、肋骨と胸骨を真ん中で切断し観音開きのようにして肺を手術する方法)が必要になり、さらに進行してしまうと抗がん剤あるいは抗がん剤と放射線を併用する治療になり、後遺症や副作用など、負担が非常に大きくなってしまいます。

肺がんは症状が出るころにはすでに進行してしまった状態であることが多い疾患です。早期に発見することが何よりも大切なのです。肺がん検診で行われる主要な検査については、以下で解説していきます。

胸部単純X線写真

職場の健康診断などで行われる、いわゆる胸のレントゲンです。短時間で肺の全体が1枚の写真に写るのは利点といえますが、残念なことにレントゲンに初期のがんは写らない場合が多く、写っていても1回の撮影だけでは認識するのが困難とされています。

そのような初期の肺がんを発見することができるのがCT検査です。また、腫瘍マーカーなどの血液検査やPET検査も加えることでより総合的な検診とすることができます。

胸部CT

肺を輪切りにした写真で詳しく観察することができます。専門用語では「断層撮影」といいます。胸部単純X線写真(レントゲン)では写らない初期の肺がんを発見したり、胸部単純X線写真(レントゲン)で見つかった肺の影がどの辺りにどのような性状で存在しているのか詳しく見ることができます。

また、両肺の間にあるスペース(縦隔といいます)のようすも詳細に観察できます。縦隔には食道、気管・気管支、大動脈、胸腺などの臓器があります。そのため、肺がん検診で食道がんが見つかるということもあります。放射線を使う検査なので被ばくが欠点となりますが、昨今のCTでは低い被ばく量で画質の良好な画像を撮影できる機種もあります。

PET-CT

PET検査は、FDGというブドウ糖に似た検査薬を注射することで、体内のブドウ糖代謝を見る検査です。がん細胞は普通の細胞よりもたくさん糖分を必要とするため、がんのある場所ではFDGがたくさん集まります。これを専用のカメラで撮影し、画像化する検査です。

近ごろは、CT画像とPET画像を重ね合わせた画像で観察する方法が主流となっています。ただし、FDGは炎症でも集まるという点や、がんでもFDGが集まらないものもあるという点には気を付けなくてはなりません。PET検査単体で確定診断ができるわけではありません。

PET検査は、「がんを疑う病変」が肺にあったときに、遠隔転移の有無を調べるための方法として大活躍します。肺がんは病期によって治療法が変わってくるため、遠隔転移の有無の確認は非常に重要です。

喀痰検査

痰というとなんだか汚いイメージですが、あなどれない検査です。吐き出された痰の中には肺の奥のほうにある気管支の分泌物が入っています。肺がんが存在する場合、この痰に特殊な処理(染色)を施した後に顕微鏡で覗いてみると、中にがん細胞が含まれていることがあるのです。

もちろん、肺がんが存在しても必ず吐き出す全ての痰にがん細胞が入るわけではありませんし、「カ〜ッ、 ペッ」とやるのが苦手な人もいるでしょう。ですが、針も刺さずに、検査台の上に寝ることもなく、ただ痰を吐き出すだけで検査が済みますので負担は少ないといえます。

しかも、実際の細胞そのものを見ることができるので、あなどれない検査です。CTやPETなどの画像検査とあわせて、相互補完的に活用できる検査といえるでしょう。

肺がんの腫瘍マーカー

肺がんには腺がん、扁平上皮がん、小細胞がん、大細胞がんがあります。
それぞれのがんで高い値を示す腫瘍マーカーがあります。
血液検査で腫瘍マーカーの値を調べることが可能です。

肺がんの種類 腫瘍マーカー
腺がん CEA、SLX(主に進行した腺がん)
扁平上皮がん SCC、CYFRA21-1
小細胞がん NSE、ProGRP

腫瘍マーカー値が高い場合、その腫瘍マーカーに対応する種類のがんが存在する可能性があります。
しかし、ここで注意すべきことが3つあります。

1、腫瘍マーカーの値が高いからといって、必ずがんが存在するわけではない。
2、腫瘍マーカーの値が正常だからといって、必ずがんが存在しないわけではない。
3、肺がん以外のがんや疾患でも上記の腫瘍マーカーが異常値を示す場合がある。

ですので、胸部X線単純写真(レントゲン写真)やCTやPETなどの画像検査とあわせて、相互補完的に検査を受けるのが理想なのです。