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結核とは

結核

結核は結核菌の感染により引き起こされる疾患です。多くは肺の感染ですが、脳、腎臓、腸、骨など全身の臓器に感染する可能性があります。

約50年前までは感染者数、死亡者数ともに非常に多く、本国での死亡原因の第1位の疾患でした。薬剤野普及や生活水準・環境の改善にともなって減少し、「昔の疾患」のイメージが定着してしまっていますが、現在でも1日あたり約60人ほどの新規患者が出ており、また、1日あたり約6人が死亡しています。

結核菌は主に肺に感染するため、結核に感染し菌をくしゃみや咳で外に排菌してしまっている状態の患者がいると、空気中に菌がまき散らされて空気感染を起こします。

健康な状態であれば、結核菌を吸い込んでしまっても、喉や気管などの防御機能により排出され感染することはありませんが、体力が弱って免疫機能が菌に負けてしまうと感染する可能性があります。

症状

結核の症状は咳、痰、発熱など風邪に似ています。しかし、咳が2週間以上長引く場合や体重が減ったり、微熱、身体のだるさがずっと続く場合などは結核の可能性を考える必要があります。

受けるべき検査

胸部聴診
胸部単純X線写真(胸部レントゲン)
喀痰検査
胸部CT
など

これらの検査で結核が疑わしい場合は結核菌のPCR検査やQFT検査が行われます。結核というとツベルクリン検査のイメージがありますが、日本ではBCG接種を行っているため、正確な結核感染の評価ができないという欠点があります。