便秘と下痢を繰り返す場合に、ストレスや緊張など精神的・心理的なものが原因となって症状がでてしまう過敏性腸症候群という疾患が考えられます。
そのほか、実際に腸にがん、炎症、ポリープ、潰瘍などの疾患が存在する場合もあり得ます。また慢性的なすい炎を興している場合や下剤の常用などでも便秘と下痢を繰り返す場合があります。食生活や生活リズム、運動・睡眠不足など生活習慣が原因のこともあるでしょう。
生活習慣が原因の場合は、水分や食物繊維、油分などを摂取したり、生活リズムを整えたりすることである程度は改善できる可能性があります。問題なのは実際に腸やすい臓の疾患やストレスなどがある場合です。
がんや炎症の場合は早急な治療が必要ですし、潰瘍やポリープも放置するとがんを発症する場合もあります。疾患の種類に限らず、早い段階で治療を開始すれば比較的簡便で負担の少ない治療で元の生活に戻れる場合が多いです。便の悩みはなかなか人に相談しづらいものです。一人で悩んで問題解決を先延ばしにせず、医療機関へ足を運びましょう。
受けるべき検査
血液検査、便潜血検査、大腸内視鏡検査（下部消化管内視鏡検査）、腹部・骨盤部CT検査、腹部・骨盤部超音波検査、腹部・骨盤部MRI検査、CTコロノグラフィーなど
受診する医療機関に相談し、自分の状態にあった検査を受けるようにしましょう。