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国内外で獲得した核医学についての知識や培った経験を受診者の皆さんをはじめ社会に還元することを常に心がけております

: 【Dr.インタビュー】院長：服部直也先生
核医学の領域においての知識や経験を、受診者の皆さんをはじめ社会に還元していくことで、より多くの方の健康維持をサポートいたします。病気は早期発見よりも予防することが非常に重要だと考えています。生活習慣病はもちろんのこと、がんに関しても発病するリスクを下げ、より健康的な生活を送るためのきっかけをつかんでいただけるよう、生活習慣の改善を行ってもらうための提案を日々行っております。

先生が医師を目指したきっかけについて、お話をお聞かせください。
小さい頃、近所にいらっしゃる開業医の先生に家族ぐるみでお世話になっていたのですが、その先生の医療に向き合う姿勢に対して尊敬の念を抱いていました。いまだに私の両親はその先生の息子さんに診てもらっていますが、そういう原体験がありまして、子供の頃は自分が医師になれるなんて夢物語といいますか、あまり現実的には考えられませんでしたが、医師という職業に漠然とした憧れみたいなものがありました。
医師として普段から心がけていることに関して詳しく教えてください。
私は、放射線診断学の中でも核医学という部門に関して主に診療や治療を行い、国内外で知識や経験を積んできたという自負はあります。そのため、普段の実臨床において、自身の専門分野に関してはほかの医師よりも高いレベルの医療を行っていきたいと普段から思っております。高いレベルの医療を提供するために、獲得した核医学に関する新しい知識を速やかに受診者に還元できるように環境を整えています。
受診する方と接する上で気を付けていることについてお話をお聞かせください。
アメリカで医療を行っていたときの経験から、日本の医療は医師と受診者が対等な関係ではないと感じております。アメリカのシステムは治したい、あるいは病気を見つけたいというのは受診者であり医師はそれを知識と技術で支えるという立場にあります。私は受診者と接するときもそのようなスタイルで望み、同じ立場で「あなたの健康に対して、私が支えるように私の力と技術を使って頑張ります」というように接しています。
LSI札幌クリニックが掲げている理念に関して詳しくお聞かせください。
「LSI」は「Life Style Innovation」の略称でして、生活習慣の改善を通じて、健康になっていこうという意味になり、これが当院の理念になります。私もこの理念に賛同するところがあってこちらで働いています。この理念のもとに、人間ドックを行うだけでなく、それを通じて生活習慣を改善していただくことで、より健康な生活、よりよいライフスタイルを構築してもらいたいと思いながら受診者と向き合っています。
PETについてのこだわりに関して詳しくお話をお聞かせください。
PET検査に関して、これまで私は一生懸命力を入れてまいりました。設備に関しては大学レベルを超えるようなサイクロトロンやホットラボを有しております。昨年はフルテメタモールと言いましてアルツハイマー病の原因たんぱくであるベータアミロイドを、PETを使って可視化するトレーサーを先駆けて導入しました。このように、核医学の領域に関しては新しい医療を速やかに社会に還元できる体制を整えております。
院内環境にはどのようなところにこだわっていらっしゃいますか？
私が当院に入職したのは2年前ですが、当時からきれいだったので私のこだわりでは特にありませんが、働いていて気持ちいいと思える環境がとてもいいなと感じます。来院される受診者の方にもできるだけ快適に過ごしていただくということが大切だと思っており、快適な環境で人間ドックを受けていただくために、明るい色調で院内のインテリアを統一し、ロビーは木目調と自然光をふんだんに取り入れ、空間には余裕をもった設計がされております。
医師になって良かったと思うエピソードなどがありましたらお聞かせください。
正直、医師というのも報われない仕事で、普段働いているとなかなか良いと思えることがないのですが、受診者の方に「ありがとうございました」と言ってもらえた時は医師になって良かったと思えます。当院に来てからは、がんなどを初期の段階で見つけ、さらにうまく治療が行き、翌年に受診者がいらっしゃって感謝されることがあるわけですが、そのときにやっぱり医師はやりがいのある仕事だなとあらためて思います。
LSI札幌クリニックでおすすめしている検査コースは何でしょうか？
おすすめは、体幹部のがんに関してはPET-CTを中心に、そしてPET-CTだけでは見られないがんをCT、MRI、超音波などを組み合わせて効率的に見つけるがん検査になります。また、当院の1番いいものだとそれに加えて脳ドック・心臓ドック・アミロイドPETを使っての認知症検査のパッケージです。当院の特徴として挙げられる点は、内視鏡やアミロイドPET以外の検査は1日で済むということです。
予防医療の重要性に関して先生の考えを詳しくお聞かせください。
私は、だいたいの生活習慣病に関しては予防ができるのではないかと考えておりまして、実はがんなんかもある程度のリスクを下げることによって予防できると思っているのです。たとえば、たばこを吸わなければがんのリスクは随分減ります。ですが、皆さんなかなかやめられないのが実情です。このような現状において、喫煙のリスクをきちんと提示してそれを教育するといったようなこともわれわれの仕事かと思っています。
健診にかける先生の想いについて詳しくお話をお聞かせください。
生活習慣を改善していただいて、より健康的な生活を送っていただくきっかけをつかんでいただけたらと思います。がんだけではなく、心臓病、脳血管系の疾患、認知症も含めて、実はこれらは生活習慣を改善することである程度まで予防できるのです。本当に運の悪い人は予防できないこともありますが、そういう人たちのために私たち医師がいるわけで、生活習慣を改善したうえで、人間ドックの機関を使っていただけたらなと思います。
今後、LSI札幌クリニックをどのようなクリニックにしていきたいとお考えですか？
私が来る前は、がんの早期発見というところにフォーカスをおいてやっていたわけですが、私はがんの早期発見ではなくて、がんの予防や認知症の予防に重点をおいています。それからもう1つの大きな柱として考えているのはロコモティブシンドロームの予防です。要するに、亡くなるまで健康で生きるためにわれわれは何ができるのか？などそのようなところに向かって、今後LSI札幌クリニックの行動指針を作っていきたいと思っています。