眼の球は房水という水分のたまった、いわば水風船のようなものです。この水風船の張り具合を調べるのが眼圧検査です。人間ドックの場合は空気眼圧計という方法で眼圧を計測します。
眼の表面に向かって、「プシュッ」と空気を吹きかけるだけで検査が終わります。眼鏡やコンタクトレンズを作ったことがある方ならば、眼鏡屋さんで受けたことがあるかもしれません。
眼圧の基準値
眼圧の基準値は10~21mmHgとされていますが、1日の中でも上下があるといわれており、単純にこの基準値だけでは正常と異常の線引きが難しいとされています。したがって、症状や他の検査(視力検査や眼底検査)と合わせて総合的に見ていかなくてはなりません。
高い場合、低い場合でそれぞれ以下のような病気が考えられます。
眼圧 | 考えられる病気 |
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高い場合 | 緑内障、高眼圧症、ステロイド点眼薬使用など |
低い場合 | 網膜・脈絡膜剥離、虹彩毛様体炎など |
しかし、緑内障でも眼圧が正常である正常眼圧緑内障(日本人に多い)というタイプもあり、眼圧検査単独ですべてはわからない、という点に注意が必要です。