がん検診
【独自取材】数時間で終了する全身がん検診|効率的な検査を提供する3施設
人間ドックとがん検診、年に一度は受けておきたいものではありますが、検査の種類によって受診日や時間が異なるケースがありますよね。自分の健康のためとはいえ、検査のたびに仕事や家事の調整をはかり、異なる医療機関に足を運ぶのも面倒……というのが本音かも?
そんな方にお勧めしたいのが、ほぼ全身のがん検診を1日で受診できる検査コース。がん検診は医療機関によってさまざまですが、今回は「1日完結」のスタイルで検査コースを提供する3つの医療機関の例をご紹介します。
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1日完結のがん検診ー脳卒中や心臓病リスクを同日に調べられるケースも
日本人の死因でもっとも多い「がん」。令和元年は37万5千人以上の方ががんで命を落としています。がんになる恐れのある部位は全身にあるため、年に一度のがん検診として数種類の検査を受診するケースが一般的でしょう。しかし忙しい毎日を送るなかで、検査が数回になったり、病院へ何日も通ったりするのはできれば避けたいという方が多いのではないでしょうか。
医療機関によっては、ほぼ全身のがん検診を1日で受診できる検査コースが設定されていたり、がんだけでなく脳血管疾患や心臓病などのリスクも同日に調べてもらえる場合もあります。
一気にまとめて全身をチェックできることによるメリットとしては、検査自体の時間・手間短縮、周辺部位までまとめて確認してもらえる可能性、所見があった場合の二次検査・対応のスピード感などもあるでしょう。
検診は自費診療となるため、価格面にも開きはありますが、時間を効率よく使って健康管理に役立てることができますね。
参考:厚生労働省「令和元年(2019)人口動態統計」
上部・下部内視鏡を同日実施|湘南健診クリニック ココットさくら館[横浜市]
横浜の中心街・桜木町駅からすぐの場所ある「湘南健診クリニック ココットさくら館」。ホテルのような優美な受付に迎えられるこちらでは、特別感を味わえる個室が用意された「プレミアムドック」が設定されています。身長・体重、視力・聴力、血液検査などの基本的な測定に加え、超音波(エコー)、胃カメラ、大腸カメラ、頭部・胸部・腹部CT、腫瘍マーカー検査まで、とにかく全身をチェック。検査後は高層フロアからの開放感溢れる眺望付きの個室でゆっくりとくつろげます。
近年、増加傾向が指摘されているがんに大腸がんがあります。厚生労働省が令和2年(2020)9月に公開した『人口動態統計2019』では、年間で37万6425人もの方ががんで命を落としています。死亡数の多い部位別にみると男性では大腸が第3位、女性では第1位となっています(2018年)。
もりだくさんの検査を約5時間で効率的に実施できるのは、忙しい毎日を送る世代にとってうれしい限りですね。
詳しくはこちらのページで紹介しています。
▼鍵付きの専用個室でくつろぐ「プレミアムドック」
取材レポート[湘南健診クリニック ココットさくら館]
気になる検査コース一覧
湘南健診クリニック ココットさくら館の場合
ほぼ全身を一度に調べるPET検査|メディカルプラザ薬師西の京[奈良市]
奈良市・西ノ京駅の至近にある西の京病院は、『奈良からがんで亡くなる方をなくしたい』という思いから、予防医療の大切さを広く訴求するために「メディカルプラザ薬師西の京」を創設。健診を通じても地域に貢献してこられました。
なかでも特徴的なのは、15年以上にわたるPET検査の実績。PETとは痛みをほとんど感じることなく、横になっているだけでほぼ全身のがんをスクリーニングできる検査です。
PET検査では事前に体内に薬剤を投与しますが、この薬剤を全身に行き渡らせるための安静時間と、検査終了後の安静時間を含めてもトータルで2時間程度で終了します。受診者にとっては非常に負担が少ない検査といえるでしょう。
ほぼ全身のがんの早期発見に有用とされているPET検査ですが、さらに確度を高めるためにCTやMRIなどの検査と組み合わせ、多角的に見ていくことが大切。メディカルプラザ薬師西の京では、これらの画像診断検査を総合的に行う検査コースが設定されています。
詳しくはこちらのページで紹介しています。
▼がん検診をもっと身近に「PETファーストコース」
取材レポート[西の京病院 メディカルプラザ薬師西の京]
気になる検査コース一覧
西の京病院 メディカルプラザ薬師西の京の場合
*新規の方用*「PETファーストコース」63,000円
*新規の方用*「PETファースト+腫瘍マーカー」77,000円
PET-CTエグゼクティブコース(胃・大腸カメラ付き)194,000円 ほか
▷詳細・ご予約はこちらから
PET-CTと脳ドックの組み合わせも|新百合ヶ丘総合病院[川崎市]
川崎市麻生区にある新百合ヶ丘総合病院は32の診療科を持ち、出産から介護に至るまで幅広く地域医療に貢献している医療機関。川崎エリアでPET-CT検査(陽電子放射断層撮影)導入の先駆けとしても知られ、法定健診だけではカバーしきれない細部に至る検査をPET-CTが担っています。
新百合ヶ丘総合病院にはPET-CTを用いた全身のがんスクリーニング検査を専門に行う「PETセンター」があり、がんの家族歴を持つ方や喫煙習慣のある40代以上の方に推奨されています。
また、脳梗塞や脳内出血、くも膜下出血などの疾患予防を担う「脳神経センター」では、頭部MRI/MRA、頸部MRAと血液検査による脳ドックを設定しているほか、AIによる解析を加えたオリジナル検査「脳年齢ドック」も。PET-CTと脳ドックを組み合わせることで、全身の疾患リスクの早期発見と、今後の健康管理にまるごと役立てられますね。
詳しくはこちらのページで紹介しています。
▼「すべては患者さんのために」南東北グループが支える健康長寿
取材レポート[新百合ヶ丘総合病院]
気になる検査コース一覧
新百合ヶ丘総合病院の場合
まとめ|コスト重視なら分割受診がいい?とも言い切れません
がん検診といっても、部位や検査方法によって金額はまちまち。たとえば大腸内視鏡検査なら20,000円前後、肺がん検診として胸部CTを受診する場合は10,000円~30,000円前後といわれます。胃部X線検査(胃バリウム検査)は自治体のがん検診なら無料~数百円程度のケースも。気になる部位の検査だけを受けるほうがコストが抑えられるイメージがありますが、こまごまと検査を受けると意外とコストがかさむことも考えられます。
年に1度の健診は、ご自身の健康を維持するための大切な時間。検討してみてください。