オープン型 MRI

脳ドック

オープン型MRI|閉所恐怖症の方も負担が少ない脳ドックの検査とは

脳卒中(脳血管疾患)リスクを発症前に調べるためには、頭部MRI検査などを検査項目とする脳ドックの受診が有用です。

ただ、従来のMRI検査は閉塞感があることから、閉所恐怖症の人や高齢者が苦手とするケースが少なくありません。それに対し、より開放感のあるオープン型MRI検査が注目されています。

今回は、オープン型MRIの特徴についてご紹介します。

目次
  1. 閉所恐怖症の方の負担を減らすオープン型MRI検査とは
  2. オープン型MRI検査は、「横たわっていると、傘が覆いかぶさってくる」
  3. オープン型MRIと従来のMRIの違い
  4. 圧迫感の少なさや安心感から、脳ドックが身近に
  5. まとめ:加速する高齢化社会にあって受診機会増につながる

閉所恐怖症の方の負担を減らすオープン型MRI検査とは

閉所恐怖症の方の負担を減らすオープン型MRI検査とは

「オープン型MRI検査」の機器(画像参照)は、従来の狭いMRI検査を苦手とする人たちに受診の機会をもたらしてくれます。

脳卒中は、日本の死因の第4位(第1位はがん、第2位は心臓病)で、寝たきり(要介護)に至る代表的な原因でもあります。その脳卒中のリスクを調べる方法が、「脳ドック」です。

脳ドックの主要な検査項目は、「頭部MRI検査」と「頭部MRA検査」の2つがあります。これら2つの検査は、切開や特別な薬剤の服用の必要がないため、受診者にあまり負担がかからないとされています。

しかし、ベッドに横たわってドーナツ型MRI検査の撮影装置に入る際の狭さと圧迫感、及び撮影中に繰り返し聞こえる工事現場のような騒音が苦手なために、受診をちゅうちょする人も少なからずいるようです。

オープン型MRI検査は、「横たわっていると、傘が覆いかぶさってくる」

一般的なMRI検査の撮影装置は、「横たわって、入っていく」イメージからドーナツ型(トンネル型)などと呼ばれています。

一方で、オープン型の撮影装置は「横たわって、傘が覆いかぶさってくる」イメージの傘型となっており、ドーナツ型にくらべて視界が開けている構造です。閉所恐怖症の方にも受診しやすいといった特徴を表しています。

オープン型は視界が開けているため、周囲を囲む“壁”も減り、音の反響が軽減されます。このことにより、ドーナツ型のMRI検査でよく問題となる撮影中の音(工事中のようなウィーン・カン・カン・カンという音が響く)が気になる人も、受診の機会が増えるというわけです。

オープン型MRIと従来のMRIの違い

電磁波を照射し、細胞に含まれる水を共鳴させて立体的な画像を得るMRI検査では、機器の最高磁力強度が性能の目安となります。

磁力強度の単位は「テスラ(T)」で、磁石の強さを示しています。数値が大きいほど磁力が強く、機器としての性能も高くなり、より細かい部分まで検査することができます。

オープン型MRI検査で用いられる検査機器は、ドーナツ型MRI検査の機器と比べて磁力強度が弱くなります。一般的なMRI検査機器の最高磁力強度が3.0テスラまたは1.5テスラなのに対し、オープン型MRIの検査機器は0.3~0.4テスラが多いのです。もちろん、それでも一定程度の有効性が認められています。

しかし、閉所恐怖症でもない限り、あるいは音も気にならないのであれば、従来のMRI検査を受診するようにしましょう。その方が脳卒中リスクの早期発見に役立ちます。

オープン型MRIと従来のMRI、それぞれの特徴を知ったうえで、受診者の希望や事情に合わせて受診しましょう。

圧迫感の少なさや安心感から、脳ドックが身近に

性能が劣る点を考慮しても、オープン型MRI検査は受診者にとって圧迫感が少なく、安心感をもたらすことにつながります。

実際、これまで受診をためらっていた閉所恐怖症の人や高齢者にも「MRI検査を身近にした」とする医療関係者は少なくありません。

また、従来のMRI検査では、閉所恐怖症から受診者がパニックになり、医療事故につながる危険性も指摘されてきました。この点でみると、オープン型MRI検査は医療事故の危険性を減らすことができるといえるでしょう。

まとめ:加速する高齢化社会にあって受診機会増につながる

厚生労働省が2015年12月に発表した『患者調査の概況』によると、脳卒中の患者数は全国で117万9千人となっています。

脳卒中 患者数 統計グラフ

また、同省が2017年6月に発表した『国民生活基礎調査の概況』によると、脳卒中による通院率(人口千人あたりの人数)は、全年齢層平均では男性13.8人、女性7.6人です。

脳卒中 年齢別通院患者率 統計グラフ

50代では男性10.1人、女性4.7人と平均値以下ですが、60代になると、男性23.4人、女性10.8人、70代では、男性41.4人、女性19.3人と、明確な増加傾向がみられます。

これほど多くの人が脳卒中に苦しんでおり、また高齢者にとっても深刻な現状があるのです。

加えて、高齢化社会の進展を考えても、オープン型MRI検査の意味は小さくありません。狭さによる圧迫感や音を苦手としていた人に安心感をもたらす効果があるためです。

そのため、これまで未受診だった人に脳ドック受診への道を開き、受診者の増加をうながすことも意味します。それは、脳卒中発症による悲劇を減少させることに貢献するでしょう。

なお、受診費用は一般的な脳ドックと同じく2万円代ほど。検査時間も10~20分ほどで、通常は、数週間後には検査結果が届きます。

人間ドックの情報サイトなどで「脳ドック」のほか、「オープン型MRI」などのワードで検索すると、実施している健診施設や検査コースは簡単に見つけられます。

狭さと音から脳ドックを敬遠していた人にとって、受診を検討する価値は十分にある。それが、オープン型MRI検査です。

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