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貧血とは

貧血は血液中のヘモグロビンが少なくなった状態です。ヘモグロビンは赤血球の中に含まれるもので、ヘモグロビンが酸素と結合することによって赤血球が酸素を運搬することを可能にしています。肺で赤血球が酸素を取り込み、それを末梢の組織へと運んでいきます。

ヘモグロビンの基準値は以下の通りです。基準値を下回ると貧血ということになります。

ヘモグロビン基準値
男性 13~17 g/dL
女性 11~16 g/dL

貧血の原因はいろいろありますが、出血により血液が失われているか、血液をつくりだす機能(骨髄機能)が低下しているか、あるいは血液細胞が壊されてしまっているかのいずれかが考えられます。

出血の原因としては、消化管疾患(胃がん、胃潰瘍、大腸がん、腸炎、結腸憩室出血など)、尿路系疾患(腎臓、尿管、膀胱のがんや結石などによる出血)、女性の場合は婦人科疾患(過多月経、子宮がん、子宮筋腫などからの出血)が考えられます。

貧血はかなり進行してからでないと自覚できるような症状は出ないことが多いです。定期的な検診やドックで血液検査を受け、早い段階で発見することが大切です。

検査

・血液検査(ヘモグロビン、ヘマトクリット、MCV、MCH、MCHC、フェリチン、血清鉄、赤血球、白血球、血小板など)
・尿検査(尿潜血の確認)
・便潜血検査(陽性の場合は大腸内視鏡検査が必要です)
・腹部超音波検査(腎臓の腫瘍や結石、子宮筋腫などが簡便に確認できます)
・上部消化管内視鏡検査(胃カメラです。胃・十二指腸潰瘍や胃がんなどを確認します)
・CT検査(全身の臓器の異常を画像で確認します)
・MRI検査(子宮、卵巣、膀胱などの評価に適した画像検査です)

状況や検査結果に応じて受けるべき検査は変わってきます。まずは基本的な血液、尿、便検査を受け、その結果に応じて受診した医療機関に今後受けるべき検査を相談するとよいでしょう。