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大腸がん

大腸がん

大腸がんは、国立がん研究センターの統計(2017年7月時点の最新)によると、2012年におけるがんの部位別罹患数(全国推計値)では、男性で2位、女性で2位(合計では1位)。また、2014年における部位別の死亡数は、男性で3位、女性で1位(合計では2位)となっています。

同じ統計で、大腸がんの2014年における死亡率(人口10万人あたりの年間死亡数)は、男性42.9、女性34.6です。これは、男性では、肺がん、胃がんに次ぐ3位、女性では1位です。

大腸がんは早期に発見すれば、お腹を切らずに内視鏡で治療することができます。検診を受ける人の数を増やしていけば、間違いなく減らせるがんと言われており、アメリカなどでは大腸がん検診の受診率を上げるために国家レベルで努力がなされています。日本も例外ではありません。

大腸がんのリスク

生活習慣では体重超過と肥満、過度の飲酒がリスクとなります。また、ベーコン、ハム、ソーセージなどの加工肉は、大腸がんリスクの可能性があるといわれています。

遺伝的要因では、直系の親族に大腸がんの人がいるという家族歴がリスクと要因になります。とくに、家族性大腸ポリポーシスと遺伝性非ポリポーシス性大腸がん家系は注意が必要です。血縁者で大腸がんを患った人がいる場合は、積極的に検診を受けることが推奨されます。

大腸がんの症状

大腸がんは早期では自覚症状がない場合がほとんどです。進行してくると、食欲不振、残便感、腹部膨満感、腹痛、血下痢・便秘を繰り返す、便が細くなる(便柱狭小化)、便・下血、貧血、原因不明の体重減少などが出現します。

血便の頻度が高いといわれていますが、血便というと痔のイメージがあるのか、便に血が混ざっていてもようすを見てしまうケースも多いようです。症状が長引いたり、いつもと違う感じがしたら、早めの受診を心がけましょう。また、上記の通り、日本人(とくに女性)に多いがんです。定期的な検診で早期発見、早期治療できるようにしましょう。

大腸がん検診で行われる検査

・便潜血
便潜血検査は「便の中のヘモグロビンを見る検査」です。言い換えると、「消化器からの出血を発見する検査」です。目で見てもわからない程度のわずかな出血でも陽性(異常)となります。

自宅あるいは医療機関で便を採取して、指定の容器に入れて提出します。1回のみでは不確実なため、多くの施設では2回以上検体を提出します。

口から肛門までの食事の通り道を消化器とよびます。具体的には口腔→咽頭→食道→胃→十二指腸→小腸→大腸(結腸、直腸)→肛門という道のりです。

ヘモグロビンは小腸で変性してしまうため、便潜血検査では主に大腸と肛門からの出血で陽性(異常)となります。大腸がん、大腸ポリープ、潰瘍性大腸炎、痔、裂肛などで陽性になります。

大腸がんは進行したがんだけでなく、早期のがんでも出血をきたすため、便潜血反応が陽性(異常)となります。したがって、便潜血検査は大腸がんの早期発見に非常に有用といえます。

ヘモグロビンは小腸で変性してしまいますが、進行した食道がんや胃がんなどで出血の量が多い場合は、便潜血反応が陽性(異常)になることもあります。便潜血が陽性の場合は大腸内視鏡を必ず受けることが推奨されます。

・血液検査
一般的な血算や生化学検査が行われます。大腸がんによる出血が続くと貧血が起こることがあります。貧血の指摘をきっかけに大腸がんが見つかる場合もあります。

・腫瘍マーカー
大腸がんの腫瘍マーカーで最もよく用いられるのはCEAです。ほかにはCA19-9やp53抗体などがあります。血液検査で腫瘍マーカーの値を調べることが可能です。腫瘍マーカー値が高い場合、がんが存在する可能性があります。しかし、ここで注意すべきことが3つあります。

1、腫瘍マーカーの値が高いからといって、必ずがんが存在するわけではない。
2、腫瘍マーカーの値が正常だからといって、必ずがんが存在しないわけではない。
3、大腸がん以外のがんや疾患でも上記の腫瘍マーカーが異常値を示す場合がある。

ですので、便潜血検査や内視鏡検査などとあわせて、相互補完的に検査を受けるのが理想なのです。

・直腸指診
直腸に医師が指を挿入し、内部を指の感触で探り、指を抜いたときに血液や膿などがついていないかなどを確認します。肛門近くの直腸にがんができている場合は、指で触れる場合があります。

・大腸内視鏡(下部消化管内視鏡)
下部消化管内視鏡は肛門から管状のカメラを入れて、腸を中のようすを観察する検査です。大腸カメラとも言われます。検査前に自宅あるいは検査を受ける医療機関で下剤を内服して腸の中を空にした状態で検査に臨みます。横向きに寝て、肛門から内視鏡を入れて奥へ進め、5分から30分程度で検査が終わります

食べ物が口から入って、便として排泄されるまでの通り道を「消化管」と言います。具体的には以下のような順序で食べたものは消化されて便になり排泄されます。

食べ物→口→咽頭→喉頭→食道→胃→十二指腸→小腸→盲腸→上行結腸→横行結腸→下行結腸→S状結腸→直腸→肛門→便

下部消化管内視鏡では肛門〜盲腸までを観察することができます。直腸、結腸の炎症、がん、ポリープなどを評価することができます。

もし、疾患らしきものが見つかった場合、ただカメラの映像で観察するだけでなく、内視鏡の先端から組織を採取することができます。早期のがんや、ポリープであれば内視鏡の中に仕込まれた装置で切除、治療することも可能です。

・CTコロノグラフィー
CTコロノグラフィーはCT撮影で大腸の内側の情報を3次元で観察する方法です。撮影前にバリウムを数回に分けて飲みます。すると大腸の内側にバリウムの薄い膜が残ります。このうっすら張った膜の情報だけを抜き出して、大腸の内側の情報をコンピュータで3次元で再構成し、あらゆる角度から観察します。内視鏡を肛門から挿入することなく大腸内を観察することができるため、「仮想内視鏡」ともいわれます。

撮影時には肛門から炭酸ガスを注入して腸を拡張させることで観察しやすくします。炭酸ガスは空気と違って腸の壁から吸収されますので、おなかが膨れてくるしくなることもありません。うつ伏せと仰向けで2回撮影し、バリウムの膜のムラがないように観察していきます。

まだ日本ではあまり一般的な検査とはいえませんが、少しずつ施行可能な医療機関が増えてきており、一部の検診・人間ドックでも提供されています。アメリカのオバマ大統領が大腸がん検診に内視鏡ではなくコロノグラフィーを選択したことで話題になりました。

あくまで仮想的に大腸内を観察する技術であるため、直接内部を観察できる内視鏡には正確性ではかないませんが、「便潜血が陰性だけれども、大腸がんが心配。でもカメラをお尻から入れるのはちょっと」というような人にはお勧めできる検査です。

・骨盤部MRI
強い磁場のなかで身体に電磁波を照射することで 身体の中の水素原子(プロトン)が特定の周波数に共鳴するという現象を利用し 画像を作り出す技術です。

検査時間は20分ほどかかりますが、放射線を使わないので被ばくしないことがメリットです。直腸にできたがんの広がり具合を評価するのに適しています。そのほか腹部超音波、胸腹骨盤部CT検査、PET検査などが行われる場合もあります。

施設によって内容は若干異なりますので、詳細は受診される医療機関にお問い合わせください。