人間ドックと検診予約サイト EPARK人間ドック

慢性肝疾患の終末像

肝硬変とは、慢性の肝障害の進行によって、肝細胞の破壊と再生が繰り返されると、肝臓が線維化した結果、肝臓の組織が硬くなって本来の機能を十分にはたせなくなった状態を指します。肝臓がんを発症しやすい状態です。

線維化が進んだ肝臓は元に戻りません。そのため、肝硬変はあらゆる慢性肝疾患の終末像といえます。

原因としては、ウイルス性肝炎(B型、C型など)が多く、 過度の飲酒によるアルコール性肝疾患もあります。最近では、メタボリックシンドロームに関連した非アルコール性脂肪肝炎(NASH)から肝硬変に進行することが注目されています。また、 自己免疫性肝炎、原発性胆汁性胆管炎などが原因となる場合もあります。

定期的に血液検査の受診を

初期のうちはほとんど自覚症状はありません。進行するにつれて、次のような特徴的な症状があらわれてきます。

・尿の色が濃い
・クモ状血管拡張(くも状血管腫)
・手のひらが赤くなる(手掌紅斑)
・黄疸(おうだん)
・腹水/むくみ(浮腫)/下腿の点状出血(紫斑)

肝硬変を予防するには、人間ドックなどで定期的に血液検査を受け、肝臓関連の数値をチェックすることが必要です。

具体的な検査項目としてはまず、「ALT(GPT)」と「AST(GOT)」があげられます。これらの数値はともに肝臓の細胞が障害を受けると、血液中に酵素が流れ出すことによって上昇します。また、「γ-GTP」も、肝臓や肝臓や胆管の細胞がどの程度破壊されているかを示す指標のひとつです。

受けるべき主な検査

血液検査 ※とくに次の項目に注意:AST(GOT)/ALT(GPT)、γ-GTP、ALP、総たんぱく、アルブミン、総ビリルビン
腫瘍マーカー(AFP、PIVKA-II)
HBs抗原検査/HBs抗体検査/HCV抗体検査
腹部CT検査
腹部超音波(エコー)検査
腹部MRI検査