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ともに30~40代に多い疾患

子宮筋腫は子宮筋層を構成する平滑筋に発生する良性の腫瘍です。女性ホルモンであるエストロゲンに依存して発生・増大します。

エストロゲン依存性の腫瘍のため、閉経後は縮小します。閉経後も増大するものは悪性の可能性もあります。悪性化することは0.5%以下でまれであるといわれていますが、貧血や不妊の原因ともなる疾患です。そのため、とくにこれから妊娠・出産を考えている人は定期的にぜひとも定期的な婦人科検診やレディースドックで検診を受けるべきです。

いっぽう、子宮内膜症は、子宮内膜が本来あるべきではない、子宮の内側以外の臓器にもできる疾患です。できる部位としては、卵巣、ダクラス窩・S状結腸、直腸、仙骨子宮靱帯、腟、外陰部、膀胱、腹壁、へそなどがあります。

子宮以外の場所にできた子宮内膜も、本来の子宮の周期と同じような変化が起こります。つまり、月経期になると子宮以外の場所にできた子宮内膜もはく離・出血しますが、血液や内膜を体外に出すことができず、体内に溜まります。結果、チョコレート嚢胞ができたり、諸臓器との癒着が起こります。

子宮筋腫は、子宮のなかにできる「筋層内筋腫」、子宮の外側を覆う漿膜にできる「漿膜下筋腫」、子宮内膜のすぐ下にできる「粘膜下筋腫」の3に分類され、患者の約7割が「筋層内筋腫」です。

ともに30〜40歳代に多い疾患で、過多月経、月経困難症、不妊、不正性器出血、貧血、下腹部の痛みやしこりの自覚、頻尿、腰痛などの症状が出ます。

受けるべき主な検査

血液検査(血算、生化学、腫瘍マーカー)
尿検査
内診
腹部・骨盤部超音波検査
経膣超音波検査
骨盤部MRI検査
子宮細胞診
骨盤部MRIなど