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本郷脳神経外科インタビュー

敷居の高い脳神経外科を気軽に受診できるよう、環境作りに取り組んでいます。

【Dr.インタビュー】院長:廣畑 倫生 先生
脳神経外科というとあまり縁がなく、敷居の高いイメージを持たれている方が多いです。しかし日常的に起こるめまいや頭痛なども脳神経外科にて対応いたしますので、気軽に受診していただきたいと思います。そのために女性スタッフを多く取り入れ、接遇を徹底し、少しでも過ごしやすい空間を創れるよう努めています。地域を支える施設として、今後もしっかりと役割を担っていきたいです。

  • 本郷脳神経外科が担っていく役割についてお聞かせください。

    埼玉県の医師数は、全国最低の数値です。医師だけでなく医療機関の数も不足しているのが現実です。また、完全予約制をとっている医療機関も多い中、当院のようにアクセスがよく総合病院との橋渡しが速やかにできるのは非常に大きな役割があると思います。さいたま市は人口の流入も多いですので、今後もますますわれわれの役割は大きくなっていくと考えています。

  • 予防医療の重要性について教えてください。

    高齢化が進む中で、動脈硬化や認知症の心配をされる方が非常に増えてきています。しかし現在の医療では動脈硬化や認知症に関して、一度発症すると完治させるのは難しいです。そのために、早期発見をして生活習慣を見直し、進行を抑えていくのが大事だと考えます。そうした意味で予防医学の必要性はますます大きくなると思います。

  • 任意型の脳ドックを受診することの意義について教えてください。

    一般的な人間ドックの検査では、脳や血管の状態まで把握することは難しいといえます。脳ドックでは、脳や血管あるいは頸(けい)動脈の状況をしっかりと確認できるので、今後起こりうる疾患に向けて早期の対策をとることができます。脳疾患は一度発症すると後遺症が出る可能性が高いので、より早期発見のために自発的に脳ドックを受けていただきたいと思います。

  • 脳ドックで行うMRI検査とMRA検査について教えてください。

    MRAは脳動脈の状態を立体的に画像にしたものです。動脈硬化や動脈瘤(りゅう)、脳卒中につながる脳血管の疾患の発見に役立ちます。また、MRIは脳の断層写真になりますが、大脳萎縮あるいは脳の動脈硬化を調べることで将来の認知症の危険性を評価し、隠れ脳梗塞のチェックにも有用です。どちらも大切な検査ですので、脳ドックでの検査をご活用いただければと思います。

  • 脳ドックで貴院が注視している疾患リスクを教えてください。

    近年、遺伝子解析が非常に進歩しており、脳卒中やアルツハイマーの危険を高める遺伝子の変異、遺伝子家系が数多く見つかってきました。遺伝子はご自身ではどうすることもできず、喫煙や禁酒など生活改善によって改善の余地があるものです。我々としてはその危険因子を重視しています。

  • 脳ドックを受診することの重要性や、受診を推奨したいプロフィールについて教えてください。

    脳卒中は、加齢や動脈硬化によって起こるタイプと先天的な原因で起こるタイプと2種類あります。動脈硬化が一度進んでしまうと改善させることは困難です。そのため、40歳を過ぎたら自身の生活習慣を見つめなおすことが非常に重要です。もちろん若い方が発症することもありますので、早めに受診されるほうが早期の対応が期待できます。特に家族歴のある方は注意していくようにしましょう。

  • フォロー体制について教えてください。

    検査後に異常が見つかった場合、精密検査や手術が必要だと判断したら速やかに総合病院へご紹介しています。また、今後治療が必要となる場合にどのような選択肢があるかをご提示したうえで、ご本人に決断していただきます。脳外科領域になると、頸椎(けいつい)症からくる頭痛やめまいの症状を訴える人も多いです。そこで脳外科と整形外科で連携を取りながら治療に取り組んでいます。

  • 結果報告・読影体制について教えてください。

    結果をABCDのアルファベットだけで評価するのではなく、それがどのような状況なのか、定期観察が必要なのか、治療が必要なのかなど今後の方針をきちんと受診者さまが納得できるかたちで、お伝えするように徹底しています。特に脳ドックは現状を把握していただくことが目的ですので、結果を踏まえて今後どうするのかが重要だと考えています。

  • 施設内の環境や接遇で工夫していることを教えてください。

    当院のスタッフは子育て経験のある方が多いですので、子供連れの方であればお預かりすることもできます。女性スタッフが多いので、細かい気遣いはもちろん、着替えなどの介助も気兼ねなくお手伝いさせていただけると思います。検査を受けに来た方が、リラックスしていただけるような空間を提供できるよう日々努めています。

  • 受診者へアピールしたい点があればお願いします。

    脳卒中や認知症は一度発症すると完治は極めて難しいです。早期に発見することで、進行を抑え、簡単な治療で済みます。生活習慣病を治療していくことが一番の予防ですので、当院でもきちんとフォローさせていただき、生活習慣改善の方法もご提案させていただきます。ぜひお気軽に受診してなんでもご相談ください。

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