おばた内科クリニックの写真・動画・インタビュー
おばた内科クリニックインタビュー
脳ドックを率先して行い、脳卒中や脳梗塞を早期発見する事で、健康寿命アップに努めています。
-
【Dr.インタビュー】院長:尾畑 十善 先生
これからの現代は、平均寿命ではなく健康寿命を高めるために工夫していかなければなりません。健康寿命を損なってしまう原因としては、脳卒中や脳梗塞による寝たきりが非常に多いです。そのため、当クリニックでは脳疾患の早期発見をするための脳ドックを率先して導入し、健康寿命アップに努めています。女性医師もいますし、土曜日診療もしていますので、幅広い方にご来院していただきやすい環境になっています。
予防医学の重要性について、貴院の考えを教えてください。
現在平均寿命はすごく伸びています。ただ健康寿命と言って、不自由なく生活できる期間が延びているかと言ったらそういうわけではありません。健康寿命を損なう原因として多いのが、脳卒中や認知症とですが、そのような疾患を早期発見する事で病気を発症する事なく過ごしていけますし、発症しても症状が軽く済むよう改善できるのを期待して、人間ドックを皆さまにお勧めしています。
貴院を訪れる受診者のプロフィルや見つかりやすい疾患リスクなどについて教えてください。
当クリニックの近くには、公園や体育館がたくさんあり、比較的運動を普段からされている方が多いです。そのため、健康意識は高いとように感じます。しかし、生活習慣病は自覚症状がないため、高血圧や糖尿病、高脂血症などを持たれている方が時々いらっしゃいます。
「脳ドック」や「軽度認知症ドック」の受診が推奨されるプロフィルや、受診頻度の目安があれば教えてください。
いかに健康寿命を延ばすかが大事になります。脳ドック・認知症ドックで一番調べたいのは、生活習慣病による血管障害があるかないかです。40代以上から発症してきますので、40歳を過ぎたら年に一回は受診していただければよいと思います。軽度認知症はもの忘れ認知症が、発症する20年ほど前から細胞レベルが変化すると言われています。その状態ではMRIで映すことは難しいですが、60歳ころからの受診をお勧めします。
「脳ドック」について教えてください。
脳ドックの目的は、脳梗塞や脳出血の症状が出てくる前にいかに早く発見するかが大事になります。そのためには頭のMRI検査をおこない、隠れ脳梗塞や発症しやすい脳の病気を発見し治療につなげていきます。脳血管障害は一度発症すると後遺症を治すのがなかなか渦かしいですので、症状が出る前から調べておくことが非常に大事になります。
脳ドックコースで特に重視している検査やリスクがあれば教えてください。
MRI検査ではまず脳に病変がないかを確認します。そして血管を診る検査では、症状が出る前に血管が詰まりそうかどうかを見ていきます。詰まりやすい血管は細い血管ですので、こうしたものが見つかった場合には血液検査も一緒に行い、その原因となる糖尿病や高脂血症などがないかを調べていくのが大事になってきます。
「軽度認知症ドック」とはどのような特徴のあるコースなのでしょうか?
軽度認知症ドックの目的は、最近増えてきたもの忘れや認知症をいかに早く発見する事ができるかどうかです。以前はもの忘れというと恥ずかしくて病院に受診する事をためらう方が多くいました。最近の研究で、認知症も早期であれば改善できることも分かってきていますので、もしかしたら怪しいかもなというときにすぐ受診していただき調べることが大事だと思います。
軽度認知症ドックで、特に重視している検査があれば教えてください。
軽度認知症ドックでは、脳のMRIによって気づかないところを確認します。例えば、脳梗塞や脳出血がないかどうか、記憶をつかさどる海馬が小さくなっていないかどうかです。他にも実際にお話をする検査や神経審査もありますので、記憶の低下や認知症を超こす、病気の特徴である所見がないかどうかも確認しています。
画像検査の読影体制について、どのような特徴があるのでしょうか。
脳ドック、軽度認知症ドックに関しては、経験のある臨床検査技師により画像検査をおこないます。仮に異常が見つかった場合には私も画像チェックをしますので、ダブルチェック体制となっています。また、結果説明は当日中におこない、お時間を再度取らせないよう心がけています。心配で検査に来られる方がほとんどなので、そうした方に対して1秒でも早く不安解消していただくための方法でもあります。
受診後のフォローアップ体制として注力していることはありますか?
初めにドック検査に来られる方は、あまり大きな問題がない方が来られているかと思います。しかし検査を受けることで何か病気が見つかった場合は、当院クリニックにてその後の再検査や治療をおこないます。どうしても当クリニックで検査や治療が難しい場合には、連携している大学病院などに紹介状を発行させていただいています。
受診しやすい環境づくりについて教えてください。
当クリニックは頭を専門としていますので、身体の動きが不自由な方が多いです。そのため、トイレも狭いと難しい方もいますし、車いすで来られる方のために全てバリアフリーで作っています。また、院内も木目を基調とした明るい雰囲気にすることで、少しでも不安解消でき落ち着けるようにと工夫しています。みなさまに開放的に過ごしていけるようなクリニックを目指しています。
受診しやすさへの配慮について教えてくください。
当クリニックは、平日に忙しくて時間が取れない方のために土曜日の診療も行っています。また、病院に行くと待ち時間が長く困っている方もいますので、当クリニックでは予約システムを導入しており、必要以上にお待たせしません。ネットでの簡単予約もすることができますので、少しでも空き時間ができましたらお越しください。
先生からメッセージをお願いします。
当クリニックでは、脳ドックを行うことで症状が出る前に病気を発見する事ができますし、もしも病気があったとしてもそのまま治療が可能です。また、リハビリ施設も併設していますので、身体の動きが悪いなどの場合もリハビリをしていく事ができます。何か困ったことがありましたらいつでも声をかけていただければと思いますので、よろしくお願いします。