人間ドックと検診予約サイト EPARK人間ドック

静岡徳洲会病院インタビュー

治るがんを見つけるためのがん検診をおこないます。そして最小限で治療できるよう努めています。

治るがんを見つけるためのがん検診をおこないます。そして最小限で治療できるよう努めています。

Dr.インタビュー:相澤 信行 先生
健診は、予防医学にとって非常に大切です。健診を受けることで疾患の早期発見につながりますので、我々も治るがんを見つけられるよう日々努めています。機械も豊富ですので、様々な検査を当院で受診していただく事ができます。受診者様に負担のないような院内環境も整えておりますのでお気軽に当院にご来院ください。

  • 予防医学の重要性について、貴院のお考えを詳しくお聞かせ願います。

    現在の日本は、健康寿命と平均寿命の差が10年あります。その10年を縮めるためには、病気にならないことがまず第一です。特に一番死亡率の高いがんをはじめ、心疾患、脳疾患、肺炎については特に気を付けたい疾患です。これらは健康診断で早期に発見が可能ですので、健康寿命を延ばすためにもぜひ健診をお受けください。

  • 貴院が提供する「PET-CT検査」の受診が推奨される年代やプロフィール、受診頻度の目安があればお教え願います。

    がんは50代60代からだんだん増えていきます。そのため、その前の40代くらいから受診しておくことをお勧めします。特に喫煙者や飲酒歴の長い方、糖尿病の方はがんリスクが高まりますので、このPET-CT検査を積極的にお勧めしています。健康に自信がある方でも自覚症状がないケースも多いですので、できれば年に一回は受診していただいた方が安心です。

  • PETとは?

    放射線を使った検査で、がんの発見に役立ちます。保険適用が可能な病気もあります。

  • PET検査のしくみ

    がん細胞は、正常細胞とくらべ、とても多くのブドウ糖を細胞内に取り込んで消費します。この性質を利用して、ブドウ糖が他の臓器より多く集まっている場所をつきとめて「がん」を発見するのが「PET検査」(ポジトロン断層撮影)のしくみです。

  • PET検査とは?

    PET検査とは「ポジトロンエミッショントモグラフィー」「陽電子放射断層撮影法」と呼ばれ、X線CTの様な装置で、心臓や脳、腫瘍などの動きを断層画像(輪切りや縱切りの画像)として捕らえ、病気の原因や病状を診断する検査方法です。検査方法は「ポジトロン(陽電子)」を放出する薬剤を注射し薬剤が体内を移動し腫瘍に集まる様子を体の外側からPETカメラにて撮影します。

  • CT検査やMRI検査との違い

    CTやMRIの検査では輪切りの写真や縱切りの写真を撮影しています。X線撮影(レントゲン撮影)やCT検査では、体の外側からX線を照射し、反対側に配置した検出器でX線の透化量を調べ画像にします。MRI検査では強い磁石の中に入って体に電波をあてて体内の水分子を画像化しています。PETなどの核医学検査では体内に注射した薬剤から出てくる放射線を外側に配置した検出器で捕まえて画像にしています。

  • PET検査で注射をする薬剤

    人間ドックなどでがんを見つけるためのPET検査では放射線を出すブドウ糖(グルコース)を注射します。このブドウ糖を「フルオロ・デオキシ・グルコース」とよび、頭文字を取ってFDGと呼んでいます。放射性同位元素(放射線を出す物質)は、「フッ素」F-18を使っています。したがって現在のPET検査はよくFDG-PET検査と呼ばれています。

  • PET検査を受診するうえで注意すべきこと

    検査には採血と注射があります。PET検査の4時間前から食事制限があり、ベッドに20~40分ほど寝ていただいて検査が終了します。

  • 脳ドックについて、検査項目や特徴などお聞かせ願います。

    脳梗塞が起こる原因として、脳の血管が詰まる場合や頸動脈破裂があります。そのため、頸動脈エコーで早期に発見する事で脳梗塞を予防する事が可能です。頭部MRI検査と頭部MRA検査についても、脳疾患の早期発見に役立つ検査ですので、健診とは別に脳ドックの受診をお勧めします。

  • 画像検査の読影体制についてと結果説明の方法についてお聞かせ願います。

    読影は放射線科の医師と担当医師によるダブルチェック体制をとっています。また、結果説明に関しても当日にお話ができるようにしています。その際にすぐにわかる検査数値の異常についてはその場でご説明をしたり、生活習慣のご相談やアドバイスなどさせていただきますので、安心してご来院ください。

  • 受診後のフォローアップ体制について、お聞かせ願います。

    当院は様々な機械が揃っていますし、科もたくさんありますので、何か異常が見つかった場合には基本的に当院で対応しています。受診者様も、そのまま当院で診療・検査を希望する方が非常に多いのも事実です。もちろんご自身の身体のことですので、ご希望があれば本人の意思を尊重し他院に紹介状発行も可能ですのでお気軽にご相談ください。

  • 院内環境についてのこだわりやポイントをお聞かせ願います。

    当院は1階にPET-CTセンター、3階に健康管理センターを設けています。健康管理センターでは1フロアで全部完結できるようにしていますので、動線をよくする工夫をしています。そのため、受診者様の移動は短く済むので効率よく検査を進めていく事が可能です。ご来院されたすべての方に、また来たいと思っていただけるような施設を作れるよう日々努めています。

  • 受診者と接するうえで心がけていることや工夫していることをお教え願います。

    施設案内は全て女性スタッフが受付から最後の見送りまでさせていただいています。また、外来診療と同じ建物で行っていますので、受診者様が迷わないよう必ず誘導が付き添います。健康寿命を延ばすためには食生活も非常に大切になりますので、PET-CT検査受診後には食事を提供し、日常に活かしていただけるよう工夫しています。

  • このサイトをご覧の方に、先生からメッセージをお願いいたします。

    がんは早期発見する事で簡易な治療が可能ですし、予後も良好、QOLも向上するため健康寿命アップにもつながります。我々も予防医学は非常に大切に考えていますし、治るがんを見つけることを使命としておこなっています。自覚症状がないとなかなかご自身の身体と向き合うきっかけがないですが、まずは一度人間ドック・健診を受診してください。お待ちしています。

掲載している情報についてのご注意

各医療機関の情報(所在地、診療時間等)について誤りがある場合は、お手数ですが下記メールフォームからお問い合わせをお願い致します。誤りを報告する

検査コース一覧