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千葉県済生会 習志野病院インタビュー

心臓ドックの導入で、三大疾病の予防・発見により貢献する人間ドックの提供

【Dr.インタビュー】健診センター長:山本 豊 先生
当院では心臓ドックを導入しています。日本人の三大疾病のうち、心疾患リスクは年々高まっていますので、心臓ドックをぜひご受診いただきたいです。また、検査で異常が見つかった際にも、当医療機関での連携がスムーズにおこなえるので、負担なく二次検査や診療に進んでいただけるのも大きな強みとなっています。

  • 予防医学の重要性について、貴院の考えを詳しく聞かせ願います。

    寿命はどんどん延びて、超高齢化社会になっています。将来的には人生100年時代が来ると予測されますが、健康で長生きをするためには健康寿命をあげる必要があります。中年以降、動脈硬化やがんなどの疾患は増えていきますので、早期発見・早期治療で後遺症をもたらさないようにしていきましょう。また、将来寝たきりにならないためにも、予防医学の観点から医療をおこなっていきたいと考えています。

  • 貴院を訪れる受診者のプロフィルや見つかりやすい疾患リスク、健康意識などについて感じることがあればお教え願います。

    健診者のほとんどがこの周辺の居住者です。特に宣伝をしているわけではないですが、住民の方がご自分で自発的に毎年健診に来ていただいていますので、非常に健康意識は高いです。特に40代から70代の年齢の方の受診が多く、みなさんご自分の健康に対して真面目に考えています。当院でもそうした方々に対して、健康のお手伝いをできるよう日々取り組んでおります。

  • 人間ドックの受診が推奨される人のプロフィルや受診頻度について、お教え願います。

    異常があるかないかは検診を受けて初めて分かることですので、自覚症状がないからと言ってご自身で判断はせず、まずは一度ご受診ください。その際に異常がなければ2~3年に一度の健診で大丈夫です。もしも一つでも何か気になる点が見つかれば年に一度の経過観察をお勧めしております。定期的にご自身の身体をチェックする事は、病気の早期発見のためには非常に大切になります。

  • 「人間ドック(経鼻or経口胃内視鏡)」検査コースについて、特徴や目的などお教え願います。

    人間ドックは全身の健康チェックを行い、疾患リスクの早期発見につなげる目的でおこないます。特に日本人は胃がんの罹患(りかん)率が高いため、胃カメラ検査を重視して検査コースに取り入れています。当院では、胃カメラの負担軽減のために経鼻内視鏡をお勧めしていますので、初めてで不安な方でも楽に検査を受けていただけると思います。その方にあった方法で丁寧に対応いたしますので、まずはご相談ください。

  • 血圧脈波検査と骨密度検査について、目的や特徴など詳しくお聞かせ願います。

    まず血圧脈波検査は、閉そく性動脈硬化症や心臓疾患のスクリーニングを目的として行います。検査方法は手足の血圧を測るだけなので、非常に簡便で有益な検査となりお勧めです。次に骨密度検査ですが、骨粗しょう症から骨折、寝たきりになる方が増えているため、健康寿命を延ばしていくためにも骨粗しょう症を未然に防ぎ治療していく事が目的になります。60歳前後から、ご自身の骨の状況をきちんと評価していただく事をお勧めしています。

  • 人間ドックとの組み合わせで実施されている脳ドックについて、目的や特徴などお聞かせ願います。

    脳ドックは、三大疾患の一つとなる脳血管疾患リスクの早期発見・早期対応につなげることが目的となります。主に磁気共鳴画像装置(MRI)検査では隠れ脳梗塞の発見、MRA検査では動脈瘤(りゅう)の発見に適している検査となるので使い分けが必要になります。糖尿病や高血圧、高脂血症といった生活習慣病をお持ちの方は特に脳ドックの受診を推奨しています。また、家族歴も関係してくるため、ご家族で脳疾患の方がいる場合も積極的に受診されたほうがいいです。

  • 人間ドックとの組み合わせでおこなわれている心臓ドックについて、目的や特徴をお聞かせ願います。

    がんに次いで日本人の死因上位である心疾患リスクの早期発見・早期治療につなげる事が目的となります。さまざまな検査方法により、現在の心臓の状態を評価し、手足の末梢(まっしょう)まで血液が回っているか確認します。また心電図検査も長時間心電図検査を行いますので、より事細かな判断をすることが可能です。心疾患も自覚症状が少ない場所ですので、人間ドックにプラスして受診されることをお勧めします。

  • 子宮がん検査+乳がん検査について、女性受診者への配慮として工夫されていることがあればお教え願います。

    婦人科の医師も超音波技師も女性スタッフはいますので、なるべく女性で対応できるよう配慮はしております。どうしても女性でないと受けたくないというご希望があれば、ご予約の際にお伝えください。やはり女性の方だとお話ししやすい身体の悩み等もございますので、患者さまが安心して受診いただけるような環境作りを常に心がけております。

  • マンモグラフィーと乳腺超音波検査の特徴について、詳しくお聞かせ願います。

    マンモグラフィーは、低濃度乳腺におけるしこりや乳がん初期の石灰化の検出に有用です。また乳腺超音波検査は、高濃度乳腺におけるしこりや乳腺症などの良性腫瘍の検出に有用です。どちらも特性が異なりますので、二つの検査を併用していただく事でより乳がんリスクの判定に役立つと考えています。もちろんご自宅で自己触診をしていただく事も、乳がんの早期発見には非常に有用ですので、普段からご自宅でおこなってみてください。

  • 貴院で行う結果説明方法とフォローアップ体制について、お聞かせください。

    当院では、結果説明に非常に力を入れて行っています。例えば画像検査であれば、画像をその場で出して指示し、時には漫画のような絵をかき分かりやすく説明します。もちろんその場で疑問点をなくしていきたいので、なんでも質問してください。もしも検査結果に異状があった場合、まずは当院の買う分野に知見を持った医師に診ていただきますし最後まできちんとフォローいたしますのでご安心ください。

  • 院内環境や、貴院で行っている受診者への配慮について詳しくお聞かせ願います。

    当院の健診センターは一般診療と区別されていますので、感染予防対策もしっかりしています。設備に関しても、病院と同じグレードのものを使用していますので事細かな検査を受けていただけます。また、リラックスして検査を受けられるように待合スペースを広く確保し、各検査をスムーズに案内できるようスタッフの接遇にも力をいれております。

  • 人間ドック、健診にかける先生の想いを詳しくお聞かせください。

    病気は、早期発見・早期治療できることがご本人の負担軽減には大切です。手術をしないで治療ができるケースもありますし、簡単な手術であればQOLの向上にもなります。早期発見・早期治療のメリットは計り知れないものがありますし、とにかく早めに調べていこうという姿勢を持たれるのが良いと思っています。

  • 千葉県済生会 習志野病院の強みについてお聞かせ願います。

    病院に併設されている施設であることが強みです。医療との連携が非常によいため、健診で何か異常があった場合でもすぐに精検をして確定診断を行うことができます。手術の予約もすぐにできますし、スピーディーに治療までつなげられるというのは、進行を防ぐためにも有用です。それができることが当院の大きな強みと考えています。

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