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倉敷中央病院リバーサイドインタビュー

女性に優しい検診を目指し、女性医師やスタッフを配置することで女性受診者が検診を受けやすい環境を整えております

【Dr.インタビュー】センター長:松岡 智章 先生
受診者の皆さんが検診を受けやすい環境作りに注力し、受診者の要望を率先して取り入れるなどし、内視鏡センターのリニューアルやレディースデーの設定などさまざまな取り組みをしております。また、MRI、CT、マンモグラフィ、超音波検査機器などを駆使し、一度発症してしまうと命に関わる脳の病気や最近女性の関心が非常に高い、乳がんなどの病変に関する検診の精度向上に取り組み、病気の早期発見・早期治療に貢献しております。

  • 倉敷中央病院リバーサイドで掲げられている理念について詳しくお話をお聞かせください。

    当院は、かつて川崎製鉄という製鉄会社を元にして建てられた医療施設になります。そのため、会社で働かれている方、そして、その家族の健康増進のための検診センターとしての役割を担ってきました。現在でもその伝統を引き継ぎまして、社員やその家族の方を中心に診療を行っております。ご家族の方にはぜひ人間ドックなどを率先して利用していただき、日々の健康チェックをしていただければと思います。

  • この地域で検診を行う上で気付いたことや傾向などがありましたら教えてください。

    当院は水島地区という岡山県の代表的な工業地帯に位置しています。そして、受診者である従業員の方は、当院の近くに住まわれています。受診者の皆さんは、比較的若い世代から壮年期までの働き盛りが多いということで、当院では主にメタボ対策、特に高脂血症、それから糖尿病、心疾患というところに焦点を絞って検診を行っております。

  • 人間ドックの受診を推奨する頻度や生活習慣などがありましたら詳しく教えてください。

    まだ年齢が若い方は、そう心配をすることもないと思います。しかし、40代以降の特に45~55歳の間にかけて、脳卒中あるいは高脂血症、糖尿病といった症状が現れてくる可能性が非常に高くなってくるという傾向が分かっています。そのため、このような年代の方を中心に率先して人間ドックを受けていただきたいと思っており、当院もこの年代を中心に対策をいろいろと進めていきたいと思っています。

  • 胃カメラと胃透視のレントゲンを選択制にされている理由について詳しくお話をお聞かせください。

    胃の検査に関しては、受診者さんのご希望に合わせています。胃カメラの方が、病変の早期発見には適しておりますが、以前からバリウムの透視を好まれる方も結構多くいらっしゃるため、選択の幅を広げております。また、内視鏡に関しても経鼻内視鏡と経口内視鏡からも選んでいただくことができます。2018年の春より当院の内視鏡センターをリニューアルし、受診者にできるだけ苦痛の少ない検査を受けていただける検査体制をさらに充実させることができたのではと思っております。

  • レディースドックの主な目的について、お話を詳しくお聞かせください。

    最近は、女性の時代と言われ女性が社会で活躍する時代となってきました。一方で、昨今はメディアなどで、若い女性の健康問題が話題になっているように感じます。そこで、当院では女性を対象として乳がん検診、子宮がん検診を中心に検診を展開しております。特に当院の特徴は、全ての検査で女性の技師による検査を受けていただけるというところにあります。

  • レディースドックは全ての女性に受けてほしい検診になりますか?

    乳がんが最近特に増えてきており、当院の検診でも早期の乳がんが発見されることが多くなってきました。乳がん検診に関しましては、マンモグラフィと超音波検査の二つを導入しておりますので、年齢やご希望に応じて各検査のどちらかを選んでいただき、うまく併用していただければと思います。また、40歳代以降の方には2年の一度のマンモグラフィ検査を受けていただくことを推奨します。

  • 女性受診者にレディースドックを受けていただきやすい環境作りなどは何かされていらっしゃいますか?

    女性検診に関しては、とてもデリケートな検査になると思っておりますので、女性の医師やスタッフを配置して、緊張されている受診者にはできるだけ落ち着いて検査を受けていただけるように配慮をしています。女性スタッフ目線のの、きめ細やかな対応をしておりますので、何か少しでもご不明な点や心配なことがありましたらスタッフにご質問いただければと思います。

  • 人間ドックと脳ドックの主な目的について詳しくお話をお聞かせください。

    受診者の全身の健康チェックと同時に脳血管リスクを早期に発見することにあります。脳疾患というのは、一度発症してしまうと非常に厄介なことになるため、あらかじめ重大な疾病につながる病変を発見するということに重点を置いて検診を行っています。また、脳ドックでは、MRIとMRAの両方を駆使して、医師が解説を行っております。

  • 内臓脂肪CTについて、どのような検査内容になるのでしょうか?

    女性の皮下脂肪が非常に多くなってきているというのが昨今言われております。また、男性も内臓脂肪が多くなり肥満の方が非常に増えてきているという状況になっておりますので、内臓脂肪CTは肥満を未然に防ぐ対策を講じための検査になります。メタボの発見やそれを未然に防ぐための検査になりますので、気になる方は「メタボ対策」に利用していただければと思います。

  • オプション検査にある、腹部CT検査とは一体どのような検査になりますか?

    壮年期の方にアルコールや脂肪のとりすぎを原因とする脂肪肝というのが多いと最近話題になっています。その脂肪肝を発見するためにCTは非常に有効だと考えられます。特にすい臓関係はなかなか症状が出にくく通常の検査では分かりづらいため、そのような病変を早期発見する意味でも腹部CTを活用しております。また、腹囲が85cm以上はメタボと定義されておりますので人間ドックと一緒に受けていただくことをおススメします。

  • 画像診断の読影体制や結果説明をどのように行われるかについてお話をお聞かせください。

    画像診断に関しては、当院では全てダブルチェック制をとっております。検査後、担当の医師がダブルチェックを行い、受診者に直接お話をさせていただきます。また、検査結果の説明に関しては、受診されたその日にお話をさせていただきますが、正式な結果通知に関しては、約3~4週間で受診者の皆さんの手元に届くように郵送いたしますので、しっかりとご確認いただければと思います。

  • 倉敷リバーサイド病院の強みなどがあれば詳しく教えてください。

    今は、働き方改革が行われ女性の時代と言われており女性の社会進出が非常に進んでいます。当院でも女性検診を受けられる方が増え、女性受診者からはさまざまな要望も寄せられます。その中で平日時間が取れないというご意見が多数あったため、毎週土曜日にレディース専門の時間を設けるという企画をしております。今後も、より一層女性受診者に利用していただきやすい環境を整えていきたいと思っております。

  • 予防医療の重要性について先生のお考えをお聞かせください。

    最近は、人生100年時代と言われています。超高齢社会をむかえて、お年を召されてから診断や治療を行っても、既にその段階で手遅れな状態や手間のかかる治療が必要となってくることもあるため、病気の早期発見、早期治療ということが今まで以上に大事になります。また、内臓疾患を含め血液検査による高脂血症や糖尿病といった長期に亘る疾患を発見すると言う意味でも検診を受けることは大切だと考えています。

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