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山形健診センターインタビュー

自覚症状がなかなか出ず、進行した状態で発見されることが多い肺がんに関して、胸部CT検査による早期発見を目指しております

【Dr.インタビュー】所長:遠藤 政夫 先生
肺がんは罹患(りかん)率が非常に高いということから、スタンダード人間ドックのコースでも、受診者の皆さんのご希望があればエックス線検査ではなく胸部CT検査により肺がん検診を受けることが可能です。初期の段階で肺がんを発見することは、受診者の寿命の延長につながることはもちろん、身体に大きな負担をかけることなく治療ができ、医療費も抑えることが可能となるため、特に喫煙者の方には年に一度は検査を受けていただきたいです。

  • 予防医学に対する理念が、人間ドックにどう生かされているとお考えですか?

    働く人とその家族の健康の保持と増進の二つを当院としては重視しております。そしてその実現を目指して、受診者の立場に立った健康診断を行えるように努力をしております。このような努力の下に行った人間ドックの結果を受診者に提供することで、働く人とその家族の健康を守り、そして社会人として、家族としての幸福をどこまでも追及していただくお手伝いをしております。

  • 山形県の中心に位置していますが、とくに見つかりやすい疾患や傾向などがあれば教えてください。

    当センターは、近隣にお住まいの方や中小企業の従業員の方たちを主な対象として、健康チェックのための健康診断を行っております。山形県は食塩の摂取量が全国に比べて比較的高い、約1g高いと言われているため、高血圧や肺がん、それから糖尿病や高脂血症などいわゆるメタボリック症候群などの疾患が割と見つかっているように感じます。山形県は、どちらかというと循環器系の疾患が非常に高いと思います。

  • 人間ドックの受診を推奨するプロフィールについてお話をお聞かせください。

    年齢は35歳以上の人で、その中でも特に喫煙歴あるいは飲酒歴が長い人には率先して受けていただきたいと思っております。それから、生活習慣が原因で血圧が高い人や高脂血症などが年に一度の健康診断で発見されている人たちに関しても、人間ドックを受けていただき身体の健康をしっかりとチェックしていただくことで、疾患の早期発見につながると思います。

  • スタンダード人間ドックの特徴を教えてください。

    一般的な人間ドックとしては、罹患(りかん)率の高い高血圧や高脂血症、あるいは肺がんなどをターゲットに絞って検査を設定しております。ことに肺がんは、罹患(りかん)率が非常に高いということで、受診者さんのご希望があれば胸部CT検査を2次検査としてではなく、人間ドックで受けることをおすすめします。胸部CT検査を受けられることは非常に大きな特徴だと思っております。

  • 肺がん検査についてですが、胸部CT検査でハイリスクを早期発見することが目的ですか?

    そうです。肺炎や肺結核などは症状がはっきりしており、咳や熱が出るというのが特徴です。一方で、肺がんの場合は自覚症状がないまま進行していることが珍しくありません。肺がんも早期発見ができれば治療で取り除く可能性もあるため、自覚症状がなくても検査を受けていただくのが非常に大事だと思います。

  • 胸部CT検査は、人間ドックだけではなく単独受診も可能でしょうか?

    単独受診をしていただくことは可能です。ことに喫煙をされている方には、ぜひ単独でも受けていただければ早期にリスクを発見することができます。肺がんを初期の段階で診断することは、直接寿命の延伸につながるため、非常に重要な項目としてわれわれも評価しています。特に喫煙をされていらっしゃる方に関しては、年に1回の受診をおススメいたします。

  • 女性受診者が、検診を受けやすい環境作りなど取り組まれていることについて教えてください。

    レディースデーを設定しておりまして、その日に女性向けの検診を受けていただくことができます。検査も女性技師が対応させていただきますので、何か疑問や質問があれば、どんな小さなことでもお気軽にご質問いただければと思っております。また、女性医師も配置しておりますが、女性医師が不在のときもあるため、女性医師をご希望の方は事前にご相談いただければと思います。

  • 婦人科検診について、どのような検査内容になるのか詳しくお話をお聞かせください。

    婦人科検診の内容は、乳がん検診と子宮がん検診になり、乳がん検診は、マンモグラフィとエコーの検査になります。また、子宮頸がん検診については、子宮頸がん細胞診を用いて検査を行います。それぞれのがんの罹患(りかん)数は高いところにありますが、20代といった早いうちから検診を受けていただくことで早期発見することができると思っております。

  • 予防医療の重要性について、先生のお考えを詳しくお聞かせください。

    医療技術が急速に発達しておりますので、その医療技術をめいっぱい活用して診断や治療を行うことは非常に大事ではありますが、受診者の身体への負担や医療費のことを考えると、病気は早い段階で見つけて予防的に措置ができることが十全であると思います。また、できるだけ質のいい診断を行い早期の治療につなげることが予防医学の目標にしているところだと考えております。

  • 健診センターであることの強みはなんですか?

    当院は、病院というよりも健診センターになりますので、健康診断や人間ドックを主に行っております。最近では、胃のエックス線検査だけでなく、胃カメラや胸部コンピューター断層撮影(CT)などを行っており、一般的な疾患に関しては、ほとんどカバーしており、受診者の病変の早期発見・早期治療を行うためにスタッフ一同努めております。

  • 山形健診センターの強みについてお聞かせください。

    医療機器の開発は日進月歩、すさまじい速さで進んでおり、日々新しい医療機器が世の中に出てきています。当センターでは、受診者の皆さまのニーズに応えられるよう、健康診断や人間ドックを行うために医療機器も常にアップデートしております。これは費用的になかなか困難を伴いますが、少しでも見逃しの少ない健診を行い、その結果をできるだけ早く受診者の方に伝えることがセンターの目的だと思っています。

  • EPARK人間ドックをご覧の方へメッセージをお願いいたします。

    自分自身の健康に関して、気になることがあっても、お仕事が忙しく日常生活に流されて、受診される機会を逃してしまうということがあると思いますが、ぜひ気になることがある場合は、早いうちに受診をしていただきたいと思います。また、検診の結果何も異常がないのに越したことは、何か見つかった場合も早期で発見されれば治療が可能になる確率も高いため、ぜひ早期受診をされるようにお願いします。

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