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横浜サトウクリニックインタビュー

免疫監視療法と温熱療法を組み合わせることによって、進行がんを患っていらっしゃる受診者のQOL向上を目指しております

【Dr.インタビュー】院長:佐藤 忍 先生
進行がんを患っている受診者の外科的治療に限界を感じ、父の影響を受け免疫の研究を開始し、現在は免疫監視療法と温熱療法を組み合わせた身体にできるだけ優しい治療を提供しております。残念ながら現在はがんを患っていらっしゃる方たち全員を助けることが難しいため、一人ひとりにできる限りの仕事をさせていただいており、免疫は生活習慣や食事の影響を大変大きく受けるために、栄養に関する指導なども同時に行っております。

  • 先生のこれまでの経歴と簡単な自己紹介をお聞かせ願います。

    東京女子医科大第二外科を卒業後、外科の担当医をしておりました。しかし、外科的処置の限界を思い知らされたため、そこで外科の仕事に携わりながら、父が長年行っていた基礎研究の勉強をするために群馬大学大学院医科学研究科に入り、免疫の研究を始めました。免疫の研究をしている過程で、当院の先代の院長である父が他界したため、私が急きょ当院の院長になり、現在に至ります。

  • 先生が医師を目指したきっかけについて詳しく教えてください。何か具体的なエピソードなどがあれば一緒にお願いします。

    先代の院長である私の父は免疫学研究者であり、最初は結核の研究をしておりましたが、結核が世の中的に良くなりましたので、その後はがんの研究ということでずっと基礎研究を行ってきた人でした。がんの免疫療法を1970年代より行っていたため、それを幼いころからずっと見て育ちました。当時、マウスは自費で輸入して繁殖させていたため私も繁殖の手伝いなどをしながら基礎研究というものを自然と見せられ医療の世界に興味が湧きました。

  • 医師をしている中で、曲げられない信念などありましたら、お聞かせください。

    医師は受診者の皆さん、特に臨床の医師は受診者を治療するのが仕事であり、本当は全員を治療して元気にしてあげたいと思っていると思います。しかし、実際には全員の命を救うことは可能ではなく、一人ひとりにできる限りの仕事をさせていただき、納得していただくということを心がけています。もう一つは、正直であれということです。医師と受診者がお互いに心を開いて、正直に話を聞きながらできる事をできるだけ行うという事です。

  • 受診者の男女の割合や、どのような年代の方々が来院されますか?

    当院ではがんの免疫療法をメインに行っているため、来院されるのはがんを心配されている方になりますので、年代的には40代から60代の方が多いように思います。がんの治療は受診者本人だけではなく、家族や周りの方と協力して乗り越えることがとても大切になってくるため、ほとんどの方はご家族同伴で来院されます。性別に関しては半々ぐらいです。

  • 医師や技師の方のスキルアップのために勉強会などは行っていらっしゃいますか?

    不定期ですが行っており、もちろん免疫の勉強や、あるいは診療放射線技師の方には放射線関係の勉強会などを講師になっていただいて開いています。それから当院には研究所があるため、研究所の方にはいろいろな免疫に絡んだ検査などに関して勉強していただいております。看護師の勉強会に関しては、がんを患っていらっしゃる方への注意点や免疫は生活習慣や食事の影響を受けるため、栄養に関する勉強会なども行っています。

  • 横浜サトウクリニックが掲げている理念に関してお聞かせください。

    正直で、心を分かち合って受診者の皆さんと親密なコミュニケーションを取りながら、一つでも問題点を解決していくことです。そのため、初診は長い時間を取って詳しくお話を聞かせていただいております。それは身体だけのことではなく、心の問題など全てのことを含めて、いろいろなことでお役に立てればよいと思って日々診療をしているからです。

  • 検診をしていく中で、やりがいを感じた瞬間について教えてください。

    これは結局、受診者の方に何か異常が見つかって、それを早いうちに発見できて、なおかつ早く対処できたことで、その受診者さんが大事に至らなかったことだと思います。特にがんに関しては、進行してしまうと治療方法などが限られてしまうため、早く対処できて処理ができたことで受診者さんの寿命を延ばすサポートができたときはやっぱりうれしいです。

  • 検診を行う中でよかったことを具体的なエピソードを交えてお聞かせください。

    リスク検査はいろいろな種類がありますが、あるリスク検査で1番高いリスクが出てきた方がいらっしゃいました。働き盛りの方ですが、前立腺がんの疑いがありました。その方に精密検査を受けていただいたところ、やはり前立腺がんが発見されました。しかし、早期だったものですから、すぐに手術をして、元気になられたと言う方がいらっしゃいました。

  • がんは発症部位に関係なく早期発見できれば改善する確率は高いものなのでしょうか?

    それは、発見されたがんの性格にもよります。同じがんでも、のんびりしていて、暴れん坊でないものであれば改善する可能も高いと思いますが、たちが悪くて暴れん坊で、すぐに転移を起こしたりするような性格を持ったがんの場合にはなかなか目に見えない転移もその中にはありますので、症例によってさまざまだと思われます。

  • 予防医療の重要性について、先生の考えを詳しくお聞かせください。

    当院は、元々免疫医療法を主体にがんを患った方々の治療をしており、特に再発転移を起こした受診者の治療がほとんどになります。重篤の受診者を改善することは非常に難しいため、より元気でより長く過ごしていただくためのお手伝いをするということが目的になります。そのため、がんができにくい体を作るということがまず大事であり、もしがんができてしまっている場合には早く見つけて早く対処するという大鉄則があります。

  • 横浜サトウクリニックで行われている免疫監視療法についてお聞かせください。

    免疫監視療法というのは細菌やウイルスなどから身を守るための防御力が弱ってしまっている人たちの、免疫の細胞を体外から刺激を与え活性化させることで、元の健康な状態の力を取り戻してあげることにより、いろいろな病気を克服することが可能になるというものです。免疫監視療法は、末期のがんの方のQOL向上にも期待されています。

  • 横浜サトウクリニックで行われている温熱療法についてお聞かせください。

    温熱療法は免疫療法と同じくらい歴史がありますが、がん細胞は熱に弱いと言われており、よく42.5度まで熱を上げるとがん細胞は死んでしまうと言われます。実際に、塊になってしまったがんに熱を加えることによりがん細胞が死滅したり、あるいはそこに入り込んでいる血管が破壊されて兵糧攻めの状態になったりして、塊が小さくなるということが起こります。

  • 先生の検診にかける思いについて、詳しくお聞かせください。

    先ほども触れましたが、私は進行がんの受診者さんの治療を長年行っており、その治療の難しさというのを痛切に感じています。そのため、できればがんは早く見つけて、早く治療をしていただきたいと思います。もっと希望を言えば、がんにならないような体作りをしていただき、元気で長生きをしていただきたいというのがあります。

  • 最後になりますが、先生から皆さんへメッセージをお願いします。

    当院は長年がんを患われた方の治療を行っておりますので、たとえば早期のがんが見つかった場合、具体的にどんな治療を行えばいいのかと迷われると思います。私共は、いろいろな治療を受けられた受診者の方と接する機会が多いためさまざまな治療に対してのメリットやデメリットを理解しているつもりです。がんになるリスクが高いと思われている方や予防的な意味合いでの免疫療法に興味がありましたら何かしらのお役に立てると思います。

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