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総合健診推進センターインタビュー

受診者の健康増進に対する意識をさらに高めるためにはどうすればよいのかということを常に考えながら診療をしております

【Dr.インタビュー】センター長:宮崎 滋 先生
がんや生活習慣病を昔の結核と同じように根絶することができるよう、これからの健診をけん引していくことが使命だと考えております。早期発見、早期治療を行うことは当たり前のことであり、現在は病気の発症を未然に防ぐにはどうすればよいのかということが重要となります。
そして、どのような生活を送れば重篤な疾患を未然に防ぐことができるのかということを受診者の皆さんに分かっていただけるような説明と指導をしております。

  • 医師を目指したきっかけについて詳しくお話をお聞かせください。

    私が医師を目指したきっかけとしては、身内に医師がいたということが大きいと思います。医師のほかにも、役人や会社勤めの人もいたのですが、医師が夜中に自分で注射器を準備し、往診カバンを持って受診者のもとへ向かう姿を見ていて、医師が人の役に立てる職業なのかなと感じていました。このように、お役人や会社勤めよりは医師の方が人のためになれるかなと思ったのが医師を目指したきっかけの一つです。

  • 受診者と接するときに気を付けていることなどありましたら教えてください。

    健診センターのため、病気の方だけ来院されるわけではなく、健康な方もいらっしゃるのですが、皆さん健康を気にされて、健康を維持したいという気持ちを強くもっていらっしゃいます。これは病気の方に対してもそうですが、皆さんの健康になりたいという強い気持ちをどうやってさらに伸ばしていくか、そしてそれをご自身の健康に結び付けてもらうためにはどうすればいいのか、常に考えながら受診者に接しています。

  • 医師として日々心がけていることについて詳しくお話をお聞かせください。

    私は当院で勤務をする前はメタボリック症候群の診断基準や、肥満症の診断基準、あるいはガイドラインの作成に関わっておりましたので、その知識を生かし、受診者の皆さん1人一人の健康になりたい、あるいはさらに健康増進したいという気持ち、言ってみれば皆さんが持っている回復力をさらに増やすためにはどうするかなどそういったことを常に考えながら診療を行っております。

  • 院内の設備に関してこだわった部分などがありましたら教えてください。

    われわれが一番気を遣った部分は、健診を控えた受診者にどのようにリラックスしてもらうかということでした。どうしても受診者の皆さんは緊張されて検査を受けられますので、できるだけリラックスして検査に臨んでいただけるように、全体的に広くスペースを取るように配慮をいたしました。待合室や受付のあたりは、特にゆったりとしたスペースを取って、椅子などもお一人お一人が座れるような応接椅子を用意しております。

  • 導入されている医療機器に関して特にこだわって導入されたものがありましたらお話をお聞かせください。

    現在、肥満糖尿病の方が非常に増えてきており、その結果、睡眠時無呼吸症候群が増えております。これまで人間ドックにあまりなじみがなかったのですが、新しく非常に簡易に測定できる無呼吸の測定機械を取り入れて運用していくということを進めております。その他は、マンモグラフィの診断機器についても非常に力を入れており、これは医療機器だけではなく使用する職員の研修についても力を入れて行っております。

  • 先ほど乳腺の診断機器について職員の研修に力を入れているということでしたが、職員の研修に関して詳しく教えてください。

    先ほどのマンモグラフィの話ですが、全国に支部がある結核予防会というものがありまして、そこの職員を集めてレントゲンの撮り方やマンモグラフィや超音波の研修を行っております。当院の職員もそれに参加し、また時には講師として指導も行います。次に、当院の特色として、健診当日に結果が分かったものに関しては短い時間ではありますが、受診者に資格を持った緩和の保健士や栄養士がワンポイントアドバイスを行っております。

  • 総合健診推進センターの特徴についてお聞かせください

    健診で異常が見つかり、精密検査を必要とする場合、当院では2つの関連病院を持っておりますので、そちらにすぐに紹介することが可能です。また、水道橋という立地条件もあり、周りに大学病院、基幹病院がありますので、その病院の先生方に紹介しやすいというメリットがございます。そういう意味では、健診から診療まで一貫してサービスできるという体制を整えております。

  • 総合健診推進センターが掲げられている理念に関してお話をお聞かせください。

    昔結核が流行したように、現在、生活習慣病、あるいは、がんという病気に冒される人たちがたくさんいらっしゃいます。そして、それら生活習慣病やがんを結核と同じように根絶することがわれわれ総合健診推進センターの使命であると考えております。その使命を全うするために、全国の医療機関の先を常に走ることで道しるべのような存在となり、健診を引っ張っていきたいと思います。

  • 医師になってやりがいを感じた瞬間についてお話をお聞かせください。

    私は先ほど申し上げた通り、糖尿病や肥満症、あるいは糖質異常症の方をずっと診てきました。受診者の中には、30年間私の所に通院されている糖尿病の方がいるのですが「先生のところに来たおかげでほかの糖尿病の人は透析になったのに、私はこんなに元気に通って来られています」とおっしゃっていました。それを聞いて、長い間より良い診療ができて良かったと思いますし、そういう風に言っていただけるのは医者冥利(みょうり)に尽きます。

  • 予防医療の重要性に関して先生のお考えを詳しくお聞かせ願います。

    現在の予防医療は、生活習慣病などの生活習慣がベースになって起きる疾患を如何に防ぐかということが主となります。生活習慣の乱れから肥満になり、高血圧、糖質異常症、糖尿病が進行し、心筋梗塞や脳梗塞に繋がります。そのため、肥満を改善することの重要性を受診者に理解していただき、これからどのように生活を送れば重篤な疾患にならないかということをよく分かっていただけるような指導をしていきたいと思っております。

  • 予防医療の重要性を伝えるために取り組んでいらっしゃることを教えてください。

    早期発見、早期治療というのは当たり前で、現在われわれが行わなければいけないのは病気を未然に防ぐことと、そのための指導です。そのためには、しっかりと検査を行い、その検査データに基づいて受診者に分かりやすく説明し、どのように生活を変えていけるのかを受診者に提案する必要があります。健診とその後の健康指導の組み合わせが今後の生活習慣病の予防に大きく関わってきますので、ここに力を入れていきたいと思っております。

  • これから、総合健診推進センターをどのようにしていきたいとお考えですか?

    全国に支部がございますので、支部と連携して全国民に対して健康の重要性を訴えていけるような施設でありたいと思っております。さらに、一人ひとりに健診の結果を返すということを今まで行ってきましたが、今後は会社や健保組合という個人個人ではなく会社や施設全体で取り組んでいってもらえるように、蓄積してきたデータを提供と思っております。その結果として、各組織に所属する人全員が健康になっていただければ幸いです。

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