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安静時心電図

人間ドックで通常、用いられる心電図検査です。英語ではElectrocardiogram、ドイツ語ではElektrokardiogrammなので、カルテなどではよくECG、EKGと記載します。最近はECGが主流ですが、年配のドクターではEKGと記載する方もおられます。

両手首、両足首にそれぞれ1つずつ計4個、胸に6個の電極を貼り付けます。電極を電線で機器につなげて心臓の電気的活動を波形にして表します。

その波形から、心臓のリズムが正常かどうかを観察します。一定のリズム(間隔)でドックンドックンと波形が繰り返されるのが普通ですが、不整脈があると、リズムの崩れとして観察されます。

また複数の電極があることで、さまざまな向きから心臓の活動をとらえ、心臓のどのあたりに異常があるかを見きわめることにも有用です。

健康な心臓が創り出す波形(楽譜でいうならばメロディですね)はだいたい決まっています。ところが、心筋梗塞や狭心症、心臓肥大など心臓病があると、波形の特定の位置で異常が見られます。こうして心臓病リスクの発見に役立つのです。

ただし、安静時心電図検査を受けているタイミングで、心臓病の兆候が出るとは限りません。
そんな時のために、以下の運動負荷心電図とホルター型心電図があります。

運動負荷心電図

駅で階段を上っているときに、急に胸がしめ付けられるような痛みが出た、という心臓病のエピソードを聞いたことがある方もいるでしょう。こうした状況を運動負荷心電図は、擬似的に作り出します。

階段昇降(マスター法)、ルームランナーのようなベルトコンベア上での歩行(トレッドミル法)、自転車こぎ(エルゴメーター法)の3種類があります。フィットネスクラブにあるものと、ほぼ同じです。

心臓病の兆候が出る状況を意図的に作り出すことから、心臓病の種類や状態によってはこの検査を行ってはいけない(禁忌)場合もあります。したがって、心臓分野の診療にあたる医師の判断にもとづいて行う必要があります。

ホルター型心電図

ポータブル型の小さな心電図を24時間(場合によっては48時間)装着して、心電図を記録し続ける検査です。安静時心電図で異常はないけれども、問診などの結果から主に不整脈などの心臓病があることが疑わしい場合に行われます。

安静時心電図検査では見つからなかった不整脈などをとらえることに有用といわれています。