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人間ドックの検査項目には、ふだんは聞きなれない用語が数多く登場します。そのなかでもとくに知っておくと便利な用語について、ここでは解説します。

FT3、FT4は甲状腺ホルモン

FT3、FT4とは、甲状腺のホルモンの名称です。「F」は「Free」の頭文字、「T」は甲状腺の英語名である「Thyroid」の頭文字です。ホルモンの基本骨格にヨードが3個くっついているものをT3、4個くっついているものをT4と呼びます。

甲状腺ホルモン(T3、T4)は分泌されると、そのほとんどはたんぱく質と結合して血液内に存在します。しかし、わずかにタンパクと結合しないで自由に動いている(専門的には「遊離している」といいます)ものがあります。

「自由に」動いているので「Free」なのです。実際にホルモンとして機能しているのはこの「Free」なホルモンなので、このFT3、FT4を測定することで甲状腺ホルモンの過不足を調べます。

TSHは甲状腺を刺激するホルモン

TSHの「T」は甲状腺の英語名である「Thyroid」の頭文字、「S」は刺激の英語名である「Stimulating」の頭文字、Hはホルモンの英語名である「Hormone」の頭文字です。脳の下にある下垂体から分泌されるホルモンで、甲状腺を刺激する役割があります。

脳下垂体は身体のなかでホルモンの管制塔のような役割をしています。甲状腺ホルモンの量も常に見守っており、甲状腺ホルモンが少なくなるとTSHを分泌して甲状腺を刺激し、甲状腺ホルモンを分泌させます。

逆に甲状腺ホルモンが多くなると、TSHを分泌するのをやめ甲状腺の刺激を止めます。したがって、TSHを測定することで甲状腺ホルモンの過不足および下垂体の「管制塔機能」がきちんと働いているかを調べます。