ヘマトクリットは血液中の血球が占める割合を表したものです。ほぼ赤血球の割合を表していると考えてよいです。わかりやすくいえば「血液の濃さ」を表しています。したがって、単位は%となります。ヘマトクリットは濃すぎても薄すぎてもよくありませんので注意してください。
ヘマトクリット検査でわかること
ヘマトクリットは検査一覧表では「Ht」と書かれていることが多く、基準値は以下の表の通りです。
ヘマトクリット基準値 | |
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男性 | 40~54 % |
女性 | 35~47 % |
施設により基準値の幅が若干異なりますので目安としてください。ヘマトクリットが低値の場合「貧血」が疑われます。赤血球や白血球の値やヘモグロビンの値とあわせて結果を解釈していきます。貧血の原因はいろいろありますが、出血により血液が失われているか、血液をつくりだす機能が低下しているか、あるいは血液細胞が壊されてしまっているかのいずれかが考えられます。
貧血はかなり進行してからでないと自覚できるような症状は出ないことが多いです。定期的な人間ドックなどで血液検査を受け、早い段階で発見することが大切です。