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法定健診の実施は年に1回

法定健診とは、労働安全衛生法により定められた健康診断を意味します。すべての労働者に対し、雇い入れ時および年に1回の「定期健康診断」を実施することが、事業者には義務づけられています。

定期健康診断の主な検査項目は次の通りです(労働安全衛生規則 第44条)

・既往歴・喫煙歴・服薬歴・業務歴の調査
・自覚症状および他覚症状の有無の検査
・身長、体重、視力、腹囲、および聴力の検査(1000Hz・30dB)(4000Hz・40dB)
・胸部X線検査、および喀痰検査
・血圧の測定
・尿検査(尿中の糖およびたんぱくの有無の検査)
・貧血検査(赤血球数、血色素量)
・肝機能検査(GOT・GPT、γ‐GTP)
・血中脂質検査(LDL・HDLコレステロール、中性脂肪)
・血糖検査(空腹時血糖またはHbA1c)
・心電図検査

特定健康診査は別名「メタボ健診」

特定健康診査は、別名「メタボ健診」と呼ばれています。メタボリックシンドロームに着目し、40歳~74歳の医療保険加入者を対象にした健康診断で、2008年よりスタートしました。

メタボリックシンドロームは、「内臓脂肪型肥満」に加えて、高血糖、高血圧、脂質異常のうち2つ以上が合併した状態を意味しています。心臓血管系の疾患の引き金となるため、注目されるようになりました。

特定健康診査は、糖尿病や脂質異常症(高脂血症)、高尿酸血症などの生活習慣病の発症や重症化を予防することが目的です。そのため、メタボリックシンドロームの着目し、該当者・予備群を減少させるための特定保健指導を必要とする人を的確に抽出するために実施されます。

特定健康診査の主な検査項目は次の通りです。

・問診(生活習慣、行動習慣)
・診察(理学的所見)
・身体計測(身長、体重、腹囲、肥満度、BMI)
・血圧測定
・血液検査(LDL・HDLコレステロール、中性脂肪、GOT・GPT、γ-GTP、血糖、HbA1c)
・尿糖、尿タンパクの有無の検査
・医師の判断で選択的に実施する項目(心電図、貧血検査、眼底検査)

法定の定期健診と比較すると、「腹囲(男性85cm以上、女性90cm以上の場合、メタボリックシンドロームの基本要件を充たします)」が加えられています。また、血液検査で、HbA1cが必須項目として追加されています。

           

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