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高尿酸血症と痛風

痛風・高尿酸値

尿酸値が高い状態が続くと、体内で結晶となります。この結晶が激痛を引き起こすのが痛風です。典型的な痛風は、足の親指が腫れて激痛をともないます。

また、尿酸の結晶は腎不全の原因ともなり、虚血性心疾患(狭心症や心筋梗塞)、脳血管障がい(脳出血や脳梗塞)のリスクも高めてしまいます。高尿酸血症自体では自覚症状は起こらないため、健診で定期的にチェックし、右肩上がりに値が上がっている場合は生活習慣の改善が必要です。

さらに、痛風は遺伝的因子に生活習慣因子が加わって発症する疾患ですので、血縁者に痛風を患った人がいる場合は、とくに生活習慣に気を付ける必要があります。

働き盛りの男性は要注意

痛風に罹患した人の 95%以上が男性です。そして働き盛りの年代男性に多いのが特徴です。高度経済成長期から食生活が豊かになったことを背景として、増加している疾患です。近年では若年化の傾向も見られるため、20代~30代の男性も油断してはなりません。

食生活

「プリン体」といういわゆる「うまみ成分」が尿酸のもととなります。このプリン体の過剰摂取が痛風原因となります。

プリン体はレバー、魚の干物、白子、かつお節、煮干し、干し椎茸等に多く含まれます。お酒の肴や出汁の取られる食材です。プリン体の過剰摂取を避けることも必要ですが、偏食や食べ過ぎをせずに、バランスのとれた食生活を送ることが大切です。

また、アルコールは尿酸の排出を妨げる働きがあるため過度の飲酒も禁物です。お酒を飲むと肴もついつい進んでしまいます。お酒と相性のよいおつまみにはプリン体の多く含まれるものが多いのです。お酒の中でもとくにビールにはプリン体が多く含まれているので、飲み過ぎには注意しましょう。

高尿酸血症の治療方針

尿酸の正常値は7mg/dL未満です。8mg/dLを超えている場合は生活習慣の改善が必要です。

尿酸値
7mg/dL未満 正常
8mg/dL~9mg/dL 生活習慣の改善、生活指導が必要
9mg/dL以上 薬物治療が必要