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頭痛にはさまざまな原因があります。また詳しい検査をしても原因がよくわからない場合もあります。現在頭痛の分類はICHDという国際的なルールで非常に詳細に分けられています。

頭痛には大きく分けて頭痛以外の疾患がない1次性頭痛と、何か疾患があることによって頭痛が起こっている2次性頭痛の2種類があります。ほとんどの頭痛は1次性で、約1割が2次性と言われています。

2次性の頭痛の原因にもさまざまなものがありますが、脳出血、くも膜下出血、脳腫瘍、髄膜炎など命に関わる疾患のこともあります。頭痛もちのかたは一度、頭部MRIやCTなどで異常がないことを確認しておくことをお勧めします。

また、副鼻腔炎(蓄膿症)、中耳炎、顎関節症、睡眠時無呼吸症候群など脳以外の疾患やストレスや精神疾患が原因で頭痛が起きる場合もあります。

頭部MRIとVSRAD

脳の記憶に関わる部位(海馬領域といいます。両側の大脳の側頭葉の内側のあたりにあります)の萎縮や脳血管障がい(脳梗塞や脳出血など)によって認知機能の低下が起こることがあります。

頭部MRIでは脳の萎縮の程度や脳血管障がいの有無を確認することができます。また、VSRAD(ブイエスラッド)という解析ソフトを導入する医療機関も増えてきています。これを用いると標準的な脳のデータベースと自分の脳を比較して、脳の中の記憶に関わる部位(海馬領域)がどの程度萎縮しているかを相対的な数値(zスコアと呼ばれます)で算出することができます。ひとつの評価として中年以降の人は受けてみるのもよいでしょう。

経過をみる

認知機能の評価、認知症の診断は脳神経科や精神科の専門医でもなかなか難しいと言われています。1回の検査や診察ですぐに診断できる疾患ではありません。

ある程度の期間にわたって、何度か診察や検査をし、その推移を見ることで総合的に診断をつけるものです。
これはドックにも当てはまります。1、2年に1度は脳ドックを受け、前回と比較することで状況の把握、そして今後の見立てがつきやすくなります。定期的に脳ドックを受けておくと、より安心です。

考えられる疾患は?

1次性頭痛
片頭痛、緊張型頭痛、群発頭痛、三叉神経・自律神経頭痛など

2次性頭痛
脳出血、くも膜下出血、外傷(頭部打撲)、硬膜下血腫、硬膜外血腫、脳腫瘍、髄膜炎、副鼻腔炎、中耳炎、副鼻腔や眼窩などの腫瘍、顎関節症、高血圧、心身症などの精神疾患、睡眠時無呼吸症候群、薬物の濫用など

受けるべき検査は?

頭部MRI/頭部MRA、脳CT、血液検査、血圧測定など