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3種類に分類され、経過観察が必要

胃ポリープは胃に良性の腫れ物ができる疾患で、自覚症状がないことが多いです。定期的に内視鏡検査などで経過を観察していれば、特別な治療は必要ありません。ただし、大きくなるとがん化の可能性も捨てきれないことには留意すべきです。胃ポリープは主に次の3種類に分類されています。

<過形成性ポリープ>
表面が赤く凸凹があることが特徴です。出血やびらんをともなうこともあります。症状はほとんどなく、健康診断で発見されることも多いです。大きさは普通2~3cmほどでとまり、がん化することはまれであり、ほとんどのものは経過観察で問題ありません。しかし、大きいものはがんが合併していることがあり、年に1回の内視鏡検査が必要となります。

<胃底腺ポリープ>
表面が滑らかで変色がないことが特徴です。がん化の可能性はほとんどないとされています。女性に多く、放置して問題ないポリープです。プロトンポンプ阻害薬など胃酸の分泌を抑える薬を長期間服用した場合には、数個から多発することもあります。ピロリ菌に感染していない人に発症します。

<胃腺腫ポリープ>
胃ポリープのなかでは、比較的がん化しやすいポリープです。通常は2cm以下の褐色または灰白色の扁平隆起病変です。赤いものや陥没したものもあり、周囲の細胞とは形状が異なっています。高齢者に多く発症し、萎縮した胃粘膜にできることが特徴です。6カ月〜1年に1回は内視鏡検査によって生検の経過観察を実施すべきです。その結果、切除することも考慮されます。

受けるべき主な検査

血液・尿検査
腹部超音波検査(腹部エコー)
上部消化管造影検査(胃バリウム)
経鼻または経口上部消化管内視鏡検査(胃カメラ)
腹部CT検査
ABC検査(ペプシノゲン検査とピロリ抗体検査)