頻尿 | 人間ドックと検診予約サイト EPARK人間ドック

頻尿

トイレが近く、頻繁に排尿をしてしまう状態が頻尿です。１日の起きている時間帯での排尿回数が8回以上の場合を指すことが多いです。しかし、個人差が大きいため、これまでの人生とくらべてトイレが近くなった場合は８回未満でも頻尿症状かもしれません。

また、下腹部の痛み、血尿、排尿時痛、失禁などの症状をともなう場合は疾患が隠れている可能性がありますので、ためらわずに医療機関を受診しましょう。また、初期の段階では頻尿が症状として現れない疾患もありますので、定期的な検診やドックで異常の有無を確認しておくと安心です。

頻尿の原因はいろいろなものがあります。主に以下の表のような分類で考えていきます。

頻尿の原因となる病態	その病態を引き起こす疾患
過活動膀胱	脳梗塞・脳出血、パーキンソン病、脳脊髄疾患により膀胱に尿が十分たまっていないにもかかわらず膀胱が収縮して尿意をもよおしてしまう。前立腺肥大症による排尿障がいが原因で膀胱が過敏になってしまう。加齢現象のひとつとして起きることや原因不明で起きる場合もある。
残尿	前立腺肥大による排尿障がいで、排尿した後に膀胱内にまだ尿が残ってしまう。手術や腰椎椎間板ヘルニアや腰部脊柱管狭窄症による神経障がい、糖尿病による神経障がいにより膀胱の収縮がうまくできず尿が残ってしまう。（神経因性膀胱）
多尿	水分の過剰摂取（とくに珈琲やお茶など利尿作用の強いもの）、糖尿病の症状、利尿剤の影響で尿の量が増え、結果的に頻尿を引き起こす。
尿路の感染症・炎症	尿路感染による膀胱炎、前立腺炎、原因不明の間質性膀胱炎など。
がん	膀胱がんが膀胱を刺激することで頻尿を引き起こす。
心因性	ストレスなどが原因で頻尿になってしまう。

男性では前立腺肥大、女性では膀胱炎が原因として最多です。これは女性の方が尿道が短いため、膀胱へ雑菌が進入しやすく、尿路感染が起こる可能性が高いためと考えられています。