駅で階段を駆け上がったり、急いで走ったりしたときに、息が上がってしまう状態が息切れです。若いころは何ともなかったのに、ちょっとしたことで息がすぐ上がってしまうという経験をお持ちの人は少なくないでしょう。
呼吸は息を吸って酸素を取り込み、息を吐き出して二酸化炭素を排出する2つの役割のために行われます。取り込んだ酸素は血液に取り込まれ細胞まで運ばれていきます。
息切れがするといくことは、身体がもっと酸素を取り込んで二酸化炭素をはき出す必要があると判断し、命令を出すからです。運動不足や肥満によって息切れしやすくもなるので、この場合は運動習慣や生活習慣の改善で、息切れがおさまるかもしれません。
しかし、疾患が息切れの裏に隠れている可能性もあります。中には放置すると生命に関わる疾患もあります。症状がある場合は医療機関を受診し異常の有無を確認するようにしましょう。
息切れの原因となる疾患
息切れの原因はさまざまなものがあります。原因部位別に考えると以下のような疾患が挙げられます。
原因部位 | 考えられる疾患 |
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呼吸器 | COPD(慢性閉塞性肺疾患)、気管支喘息 |
心臓 | 心筋梗塞、狭心症、心不全、不整脈 |
血液 | 貧血 |
心因性 | パニック障がい、過換気症候群 |
その他 | 肥満、運動不足、激しい運動、甲状腺機能亢進症(バセドウ病)、更年期障がい |
受けるべき検査
一般診察(聴診打診など)胸部単純写真(レントゲン)、胸部CT、パルスオキシメトリ−、スパイロメトリー、血液検査など
受診する医療機関に相談し、自分の状態にあった検査を受けるようにしましょう。