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近ごろものわすれが

ものわすれがひどい

これは程度の差こそあれど、誰でも経験はあるかもしれません。しかし、自分でも気になるくらいものわすれがひどい場合、仕事や日常生活に支障をきたす場合、あるいは自分では気がつかなくても家族や同僚、友人から指摘を受けた場合などは、ぜひ脳ドックを受けてみましょう。

頭部MRIとVSRAD

脳の記憶に関わる部位(海馬領域といいます。両側の大脳の側頭葉の内側のあたりにあります)の萎縮や脳血管障がい(脳梗塞や脳出血など)によって認知機能の低下が起こることがあります。

頭部MRIでは脳の萎縮の程度や脳血管障がいの有無を確認することができます。また、VSRAD(ブイエスラッド)という解析ソフトを導入する医療機関も増えてきています。これを用いると標準的な脳のデータベースと自分の脳を比較して、脳の中の記憶に関わる部位(海馬領域)がどの程度萎縮しているかを相対的な数値(zスコアと呼ばれます)で算出することができます。ひとつの評価として中年以降の人は受けてみるのもよいでしょう。

経過をみる

認知機能の評価、認知症の診断は脳神経科や精神科の専門医でもなかなか難しいと言われています。1回の検査や診察ですぐに診断できる疾患ではありません。

ある程度の期間にわたって、何度か診察や検査をし、その推移を見ることで総合的に診断をつけるものです。
これはドックにも当てはまります。1,2年に1度は脳ドックを受け、前回と比較することで状況の把握、そして今後の見立てがつきやすくなります。定期的に脳ドックを受けておくと、より安心です。

ものわすれを引き起こす疾患

アルツハイマー型認知症、脳血管性認知症、レビー小体型認知症、ピック病、うつ病、アルコール多飲などがあげられます。

医学や薬剤の開発の進歩によって、アルツハイマー型認知症などは薬により進行を抑えることができるようになってきています。早期に診断することにより適切な治療を早い段階から開始すれば、その後の人生のQOL(Quality Of Life=生活の質)は大きく変わります。第一歩は脳ドックから始めましょう。

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