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喫煙

タバコは身体に悪いというイメージが定着し、日本でも喫煙者数は右肩下がりに減ってきています。職場や公共の場でも分煙や禁煙化が進み、喫煙者の肩身は日に日に狭くなってきています。しかし、まだまだ喫煙者はたくさんいるのも事実です。タバコというと肺がんのイメージを思い浮かべる人が多いと思いますが、肺以外の疾患にもたくさん関係しています。

ブリンクマン指数

これまでの人生の喫煙と疾患のリスクを客観的に数字で表す数値があります。ブリンクマン指数(Brinkman Index)と呼ばれるものです。以下の数式で計算されます。

ブリンクマン指数=1日の本数×喫煙年数

たとえば、現在50歳の人が20歳から一日平均20本ほどタバコを吸っていた場合、

ブリンクマン指数=20本×30年=600

となります。

このブリンクマン指数と疾患のリスクの関連は以下の表の通りです。

ブリンクマン指数 疾患のリスク
400以上 肺がんが発生しやすくなる
600以上 肺がんのリスクがかなり高い危険群
1200以上 喉頭がんのリスクがかなり高い危険群

喫煙が危険因子となる疾患

タバコというと肺がんのイメージですが、他にもさまざまな疾患を引き起こします。また妊娠されている人はお腹の中の赤ちゃんに影響がありますし、出産後も乳幼児突然死症候群を引き起こす原因になると言われています。また、赤ちゃんに限らず、家族や身近な人の受動喫煙による疾患のリスクも高めてしまいます。

具体的な疾患は以下のようなものです。

肺がん、肺気腫、COPD、気管支喘息、気胸、喉頭がん、口腔がん、咽頭がん、食道がん、胃がん、肝臓がん、すい臓がん、膀胱がん、子宮頸がん、高血圧、動脈硬化による心筋梗塞や脳梗塞、閉塞性動脈硬化症(ASO)、胃潰瘍、妊娠・出産および胎児への悪影響、乳幼児突然死症候群など

喫煙者の人は肺がんだけチェックすればよいというわけではないことを忘れないでください。
また、ご家族も一緒に検診やドックへ誘ってみるのもよいでしょう。

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