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咳と痰

日ごろからせきや痰が出る

咳のことを専門用語では「咳嗽(がいそう)」といいますが、大きく分けて2種類の咳嗽があります。主に痰が絡んでゴロゴロするような湿った咳を湿性咳嗽、痰が絡まないケンケンとしたような乾いた空咳を乾性咳嗽といいます。

痰は気管や気管支、肺の奥にある酸素と二酸化炭素を交換するためのスペースである肺胞などから分泌されたものです。人間は呼吸とともに細かい塵や細菌なども一緒に吸い込んでいます。痰は咳と主にこれを身体の外に排出するための手助けをしています。

しかし、あまり頻繁に痰が絡む咳や空咳が続く場合は疾患が原因の場合もあります。
とくに喫煙者、痰に血が混ざっている場合、発熱や息苦しさ、胸の痛みをともなう場合などは注意が必要です。

長引く咳の分類

現在長引く咳の原因を考えるに当たって、医療現場では以下のような分け方で考えていくことが多いようです。

まず、胸のレントゲン(胸部単純写真)を撮って異常が見つかることの多い疾患です。もちろんこれに該当する疾患でもレントゲンでははっきり異常が見えない場合もあります。その際はCTやその他検査を行うことで疾患が見えてくることもあります。次に呼吸の際に「ゼーゼー」や「ヒューヒュー」という喘鳴(ぜんめい)をともなうかどうかで考える分類があります。

・胸部単純写真で異常をともなうことの多い疾患
肺がん、肺結核、肺炎、間質性肺炎、心不全、胸膜炎など

・喘鳴をともなうことが多い疾患
喘息、COPD(慢性閉塞性肺疾患)、心不全など

・喘鳴をともなわないことが多い疾患
咳喘息、アトピー咳嗽、副鼻腔気管支症候群、逆流性食道炎、風邪など感染後の咳嗽、 慢性気管支炎(とくに喫煙者)、ACE阻害薬(血圧を下げる薬)の影響

受けるべき検査

一般診察(聴診打診など)胸部単純写真(レントゲン)、胸部CT、パルスオキシメトリ−、スパイロメトリー、血液検査など

受診する医療機関に相談し、自分の状態にあった検査を受けるようにしましょう。

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