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中性脂肪が高い

食事から摂取される脂肪の大部分が中性脂肪です。血液検査一覧ではTGと書かれることもあります。中性脂肪はエネルギー源となったり体温を一定に保つ役割をしており、人間の身体にとってなくてはならないものです。

しかし中性脂肪が増えすぎてしまうと、余ったものは肝臓や脂肪組織に蓄積していきます。これがいわゆる脂肪肝、肥満の原因です。中性脂肪は脂質、炭水化物、糖質、アルコール等の取り過ぎや肝臓病・糖尿病で高値になります。150 mg/dLを超えると高値とされます。

中性脂肪高値が続くと、動脈硬化が促進され、心筋梗塞、脳梗塞など動脈硬化性疾患のリスクが増してしまいます。また急性すい炎のリスクも上昇します。

また、動脈硬化予防の観点からは、中性脂肪のほかに総コレステロール、HDL-コレステロール、LDL-コレステロールの値を見て、それぞれのバランスから脂質代謝の状態を把握することが重要とされています。

死のカルテット(四重奏)

何ともおそろしげな言葉ですが、以下の4つがあると虚血性心疾患(心筋梗塞など)での死亡率が高いので、このような名前がついています。

1、高血圧
2、糖尿病
3、脂質異常症(いわゆる高脂血症のことです。コレステロール、中性脂肪が高い状態を指します)
4、肥満

脂質異常症もメンバーの一人です。また、どれか1項目あると別の項目もあるという場合が多いので、注意が必要です。中性脂肪が増えている場合には血圧や血糖値、コレステロール(とくにLDLコレステロール)の値も比例して高くなっている可能性があります。

これらの値は少々高くなったくらいでは自覚症状は出ないことがほとんどです。生活習慣に気をつけるとともに、ぜひとも定期的なドックや健康診断で異常がないか確認していきたいものです。

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